45年の臨床経験|観察から原因を見極め結果に導く

足が組めなくなり整形外科を受診、異常なしと言われた40代女性―身体の動きを確認して分かったこと

40代の女性が、「今までできていたのに、足が組めなくなった」と来院されました。

ご本人も気になり、まず整形外科を受診されましたが、検査では特に異常を指摘されなかったとのことでした。

このような場合、画像検査などで大きな異常が見つからなくても、実際の身体の動きに左右差や制限がみられることがあります。

私が確認したのは仙腸関節周囲の動きでした

私は、単に「足が組めない」という結果だけを見るのではなく、股関節や骨盤周囲の動きを確認しました。

その中で仙腸関節周囲の動きに着目し、状態を確認したうえで、やさしい仙腸関節の矯正を行いました。

施術後、その場で足が組めるように

下記施術後、もう一度足を組んでいただきました。

すると、それまで組めなかった足がその場で組めるようになり、ご本人も大変喜ばれていました。

私自身、長年患者さんを診ていると、このように画像検査では明らかな異常を指摘されていなくても、身体の動きを一つずつ確認していくことで、施術前後に動作が変化する例を経験します。

ただし、この一例だけから「仙腸関節が原因だった」「仙腸関節を矯正すれば足が組めるようになる」と結論づけることはできません。

足が組みにくくなる原因には、股関節そのものの問題、筋肉や関節周囲組織の硬さ、腰や骨盤周囲の状態など、さまざまな可能性があります。

特に痛みが強い場合や、急に動かしにくくなった場合などは、まず医療機関で適切な診察を受けることが大切です。

今回の症例で私が興味深いと感じたのは、「検査で異常がない」ということと、「身体の動きに問題がない」ということは必ずしも同じではない、という点です。

臨床では画像だけでなく、患者さんが実際にどの動作ができないのか、そして身体をどのように動かしているのかを丁寧に確認することを大切にしています。

※これは一症例であり、同じような症状の方に同様の変化が得られるとは限りません。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。PC文字入力は親指シフト(orz配列)ユーザー。
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