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首と背中の痛み(頚椎椎間板症)の68歳女性、デルマトーム支配と関連痛、鍼と関節運動学矯正法を使った症例

首の痛みが急に出できて、2ヶ月間整形外科へ通われました。

セレコックスやロキソニンの処方をしてもらい多少良くなって来ましたが、寝返りも打てないほどの夜間痛が変わらず来院されました。

頚椎の隙間が狭くなっている

整形外科のレントゲン検査では、頚椎の隙間が狭くなっているとの診断です。

何番かは聞き忘れたそうですが、触診でもそのような傾向は確認し、頚椎5番相当と推測します。

椎間関節の隙間は元には戻りませんが、椎間関節の副運動が改善されると症状は治ります。

検査

  • コンプレッションテスト
    • スパーリング テスト(Spurling’s Test)
    • ジャクソン テスト(Jackson Compression Test)
    • 椎間孔圧迫テスト(Foraminal Compression Test)

を行いましたが異常は出ませんでした。神経根には問題はなさそうです。

治療

1回目

通常は初回に関節運動学矯正法を行うのですが、右僧帽筋の異常緊張が思いのほか強いです。

見た目は肩こりのような症状ですが、2ヶ月間に及ぶ痛みで自律神経のバランスも崩れ余計に痛みを強く感じるようになっています。

こんな時は鍼は大変有効なので使用します。

この場合も経絡とかは関係無くデルマトームに従い治療を行います。

これを単なる肩こりとして揉んだりすると一旦は良くなっても必ず症状は悪化します。

私は非侵襲性の治療をモットーとしていますが、適所で鍼も必要になると考えています。

遠方から来院される患者さんは、当日に必要な治療を全て行いますが、今回の患者さんは飛騨地方なので、翌日に患部の炎症の引き具合を確認できます。

相成るべく、体の負担とお金の負担を軽減できるように治療を考えます。

2回目

関節運動学矯正法を行います。

ポキポキの矯正は全く行いません。この矯正法は既存の方法を発展させた、私が独自で考案した矯正法です。

既存の方法では頸部疾患への対応は難しいのです。

患者さんは慢性腰痛は治らないものと諦めていましたので申告されていませんでしたが、検査をしたらハッキリ影響が出ているのを確認しました。

数十年に渡る腰痛症が基礎疾患としてあり、それが今回の頸部疾患を引き起こした誘因でもあります。

仙腸関節からの関節の副運動を直すことにより治療後は頸部の首の動きもほぼ正常になり大変驚かれました。

股関節

腸関節への関節運動学矯正法や腸腰筋修正で回復させます。仙腸関節の動きの修正のみでは不十分です。

開排運動も正常になりました。股関節のFadirf・Fabere(Patrick)テストも正常になりました。

  • Fadirf(膝屈曲位で股関節を90度屈曲し、その位置から内転、内旋、屈曲。仙腸関節の前屈が起こる。)
  • Fabere(股関節90度屈曲位から外転、外旋、伸展。股関節に問題がなければ仙腸関節の検査になる。仙腸関節前屈が起こる。)

3.4回目

疼痛ポイントに治療を行い、治療は終了となりました。

首の痛みは腰との関連が強く考えられますので、全身の状態を考えないと早く治ることはありません。

関連痛とデルマトームが基本の考えになります

引用:Wikipedia Grant Anatomy

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この記事を書いた人

村坂 克之

村坂 克之

村坂療法の創始者、小又(こまた)接骨院院長です。
国家資格である柔道整復師、鍼灸師にて、科学的根拠(evidence)の西洋医学と実証経験の東洋医学の調和を図り治療に当たっています。
実証経験とは症例(n=1)の積み重ねのことです。
特に手技治療においては臨床の蓄積が治療成績につながります。
通常の治療で改善しない人、検査が異常無しでも症状がある人、手術を検討されている人、手術後の後遺症でお悩みの人は、どうぞご相談下さい。
施す治療に100%の正解はありませんが、お力になれば幸いです。