症列を積み重ねた結果、CM関節症の治療では、骨盤の仙腸関節の動きを回復させる必要があります。
母指CM関節症、頸椎症、頚腕症候群、五十肩も含めた上半身の症状は、下半身の治療を行わないと満足いく結果が出ません。
上半身の症状の方が、治療は難しいと考えます。
治療の流れ
仙腸関節からL5.4、Th11.12、Th1.C7、C5、C1.OCCを経て母指CM関節への連動性を修正します。
骨盤はズレることはありませんが、関節面の副運動が不良になることはあります。ズレると言うのは不安をあおる言動で好ましくありません。
足首の距骨までの関連性は考えなくても良いです。
仙腸関節と腰仙関節
仙腸関節と共に、仙骨1番/腰椎5番の腰仙関節の動きも大切です。これが腰椎5番/腰椎4番と波及する患者さんもいます。
胸椎11.12番
ここか下半身と上半身のバランスを取っている重要な場所です。今までは注目されない部位で矯正法がありませんでしたが、独自で開発しました。
微少な動きですが、ここを修正しないと、上半身の状態が改善されません。
頸椎7番、胸椎1番
ここは経絡でも重要な場所ですが、上半身の動きの支点になる場所です。胸椎も通常は5番辺りまで必要になります。
頸椎5番
上半身の症状を改善する最重要ポイントです。頸椎5番の動きを正常にすることか治療の基本になります。
頸椎1番、頸椎2番、後頭骨
ここは自律神経との関連があり、動きが悪いなら修正します。頸椎1番の変位があっても全く症状とは関係の無い人も多いです。
脊柱の動きを治してからCM関節へ
ここまで体を治してから、CM関節の関節面をいかに正常に戻すかがカギとなります。
CM関節に電気や針をしても何も変わりません。
東洋医学の考えです
今は、肩や肘や指の症状も、骨盤の仙腸関節の動きから修正する必要があると考えています。
これは、今までの症例の積み重ねで出た結果であり、科学的なエビデンスはありません。
「術は学より優先する」という、東洋医学の考えになります。