頸椎5番が首の症状を改善するキーポイントです。
現在は、全身の自律神経との関連も分かってきて、ますます重要なポイントです。
当然、後頭骨、頸椎1番、2番、3番も重要です。これに関しては後述します。
頸椎5番が首の上下の分岐点
首の動きに関しては、頸椎5番の上下の椎間関節が正常に動くかが肝心です。
これは図のように関節面からも明らかです。
5番から関節面の角度が変わります!
関節面の変換が5番で行われるために、過度の負担がかかります。
ストレートネックでも
ストレートネックでも頸椎5番が正常に動けば問題は出ません。
頸椎5番は一番触りにくい
頸椎5番は通常の矯正姿位では一番触りにくいです。
よって何回も矯正をしても改善しないのは、頸椎5番の変位が改善されていないからです。
やっかいなことに、頸椎椎間板ヘルニア、頚腕症候群、首や肩の症状が出ると、ますます触れないように防御反射が起きて頚部筋が触れないようにブロックします。
前頚部矯正法の必要性
この問題が長年の懸案でしたが、前頚部矯正法の実現により頸椎5番へのアプローチが可能となりました。
これが【村坂療法】の一部分の手技です。
頸椎5番は構造的にも弱い
頸椎の前弯が一番強くなる場所が頸椎5番になります。
頸椎椎間板ヘルニアも、頸椎4ー5間、5ー6間が多いです。
矯正の善し悪しは
昔ながらのスラストを用いた矯正は大変危険です。ポキポキ音が鳴って気持ち良いですが、治るかは別の話です。
ガンステッドテクニックは大変有効ですが出来る先生は大変少ないです。当院ではその技術を発展させたアプローチで頸椎1番を正しく矯正します。
ソフト矯正やバランス矯正では、フィクセーション(癒着化)の椎間関節に正しくアプローチができませんし、癒着が取れません。
子供の寝違い
子供の寝違いは、頸椎1番の側方変位が原因ですが、来院時には頚部筋の異常緊張が起きているので、そのすき間からアジャストすることになります。
通常は1回で治ります。
後頭骨(Occ)、頸椎1番(Atlas)、頸椎2番(Axis)は
後頭骨、頸椎1番、頸椎2番は全身状態を集約しています。自律神経のバランスを司ります。必要な場合は可動性を治します。
脳脊髄液うんぬんの治療の効果は存在しますが、臨床的な効果は出にくいと考えています。
交通事故や外傷による脳脊髄液減少症は存在すると考えています。
目まいがある場合は、上部頸椎の椎間関節の動きを治さないと症状の改善しないことがあります。