痛み止めや痛み止めの湿布で様子をみられていましたが、どうしようもなくなり来院されました。
スパーリングテスト、ジャクソンテスト、神経反射テストも正常です。
単純な頚腕症候群と判断しました。
治療
初回は、解剖運動学に基づく矯正法マニピュレーションを行います。
通常はこれで半分近く症状が消退しますが、患者さんはあまり変化がないと言われます。
痛い期間が長かったり、基礎疾患として肩こりがあると治療の反応が鈍い症例が多いです。
肩の筋肉は異常緊張していましたらか、血流や筋肉の柔軟性を取り戻すために加圧リハビリ®を行います。
4回ほどで、肩の僧帽筋や肩甲挙筋の緊張は取れました。
そうしたら、腕が痛いと言われます。診ますと、上腕の神経痛になっています。肩が辛すぎて、腕の症状が隠れていたためです。
独自のテストをしたら、脳幹部にストレス反応が出ました。
それに対する頭皮と耳への治療を行ったら、肩こりは消失しましたが、腕が痛みのリバウンドで余計に痛く感じて、痛み止めを飲まれたそうです。
これは、患部への血流が劇的に改善されると出る症状ですが、患者さんは長年、痛み止めで痛みを抑えていました。
悪いことではありませんが、痛み止めは血流を悪くして痛みを感じにくくしているので、このような反応が出ることが多いです。
7回治療して軽快になりましたが、神経は一旦興奮すると落ち着くまでには時間がかかりますので、症状を安定させるために、もうしばらくの通院は必要になります。