まだまだ現役で仕事をされています。
股関節の鼠径部痛で、膝関節も痛みで伸びなくて来院されました。
経過
痛みが2ヶ月程前から出できて、整形外科を受診されました。
レントゲン上では異常がありません。
痛み止めを2種類試しましたが、お薬が切れると痛みか再び出てきます。後はMRIの検査になりますよとのご託宣です。
整体院で腰を揉んでもらいましたが、翌日余計に痛みが強くなりました。
後、紹介で当院へ来院されました。
状態や徒手検査
股関節の可動性の検査をします。
- Fadirf(ファダーフ)テスト:仰臥位で膝屈曲位、股関節90度屈曲、内転、内旋、屈曲。
- Fabere(ファベレ)テスト:仰臥位で膝屈曲位、股関節90度屈曲位、外転、外旋、伸展。
- Patrick(パトリック)テスト:仰臥位で股関節を屈曲・外旋し,足部を反対側の大腿にのせて胡座をかいたような姿勢にして膝を下に押しつける。
患者さんは、股関節を屈曲内転内旋しコンプレッションにて股関節痛が誘発されました。
治療
当院独自の解剖運動学に基づく矯正法を、仙腸関節、腰仙関節、腰椎5番から1番、胸椎12.11番と行います。
立位の関節面の歪みを修正するためにリアラインコアを行います。
仙腸関節への関節運動学矯正法や腸腰筋修正で回復させます。仙腸関節の動きの修正のみでは不十分です。
治療終了後は、足が伸ばせるようになり、股関節も動かせるようになりました。
治療後、多少、内旋位の関節の引っかかりはあります。この場合、再び関節面の歪みが出るので、治療は5-10回は必要になります。
経過が思わしくない場合は、股関節周辺のファシアの癒着が考えられますので筋膜リリースが必要になります。
この辺りの治療の広がりは当院の特徴でもあります。
もしレントゲンで異常があっても
標準治療は、検査をして異常が有っても無くても、処方するのは痛み止めしかありません。痛み止めを飲んで悪化するを待つのも酷な話ですが、現代医療では致し方有りません。
股関節周辺の痛みは仙腸関節などからの関連痛が多いことが分かっています。
ところが、仙腸関節を始めとする関節面の歪みを治せる術者が少ないので、この症状は見過ごされやすい実情があります。
この段階から症状のコントロールをすれば、あきらかな変形性股関節症になり手術をする事態にはならない可能性が大いに高まります。
けど、痛みが取れると殆どの患者さんは治ったと思い来院されなくなります。