結果を出す手技療法のパイオニア

両手母指CM関節症の50代女性 長年抱えた背中の痛みの原因も判明し大変喜ばれました

遠方からお越し下さいました。愛知県から車で3時間かけての来院です。

翌日が勤務なので1日の治療日程です。

今回は、他の症状の原因を発見し施術もでき、患者さんは大変喜ばれました。

施術後の感想

後日、メールで連絡を頂きました。「施術後、たった3日目なのに痛みが軽減していっています」とうれしい感想を頂きました。

来院まで

10年以上前から親指の痛みで悩まれ、2.3年前に整形外科で母指CM関節症の診断を受けています。

色々な治療を受けたそうですが、最近はあきらめていて、ネット検索で当院の実績を見られて今回来院されることになりました。

初検

母指CM関節は、痛みと同じく右側の変形が強いですが、まだ軽度です。外見上グレードⅡ程度です。

指の柔軟性はありましたが、前前腕部が固くこれが原因と判明しました。聞くと右手のゴルフ肘にもなりかけていました。

患者さんは慢性腰痛もあり、開排運動や仙腸関節ストレステストで、右→左、左→左に強く陽性反応が出ていました。これだけ引っかかりがあると日常生活も辛いです。

仙腸関節への矯正法マニピュレーションや腸腰筋修正で回復させます。仙腸関節の動きの修正のみでは不十分です。

上半身と下半身の反応が同側の場合と交差する場合があります。画一的ではありません。

母指CM関節症との関連痛の問題もありますから、頸椎6番との関連をしっかり治します。

側弯による胸椎の変位が見つかる

母指CM関節症なら見つかる頸椎の椎間関節の異常がありませんでしした。

詳しく調べたら、やはり胸椎の問題、胸椎全般の軽い右凸側弯が見つかりました。問診しながら聞くと、20年30年前から背中の違和感がずっとあって、疲れると痛みも出て痛そうです。

特に胸椎5番の捻れがあり、そこで症状がブロックされた状態でした。だから上下の症状が交差して出でいるのかもしれません。

地元で診てもらったら治療するほどでもないと言われたそうですが、何十年も辛かったそうです。

今回は、この側弯へも施術を施しました。

施術内容

1回で最大限の治療効果を出すために、これだけの治療が必要になります。

  • 母指CM関節自体の抗炎症
  • 外側脊髄視床路への神経促通
  • 関連する脊椎椎間関節や仙腸関節の副運動の可動性回復
  • 患部の血流改善と上肢筋群の筋力向上
  • 独自サポーターの巻き方の習得
  • 自己チクチク法の習得
  • 正しいストレッチの習得

使用する施術法

  • 微弱電気通電
  • 母指CM関節症用専用鍼治療
  • 解剖運動学に基づく矯正法
  • パーマー式カイロプラクティック
  • アクティベーター療法
  • チクチク療法(長田式無血刺絡療法)
  • 加圧リハビリ(医療目的加圧トレーニング)

チクチク療法だけ痛みを伴います。

チクチク療法は専用治具を購入して頂き、ご自宅で日々行うようにします。これが効果的で、痛み止めより効きます。

胸椎は

胸椎へは、カイロプラクティックとアクティベーターを行います。

長年の椎間関節の癒着を取り、胸椎の捻れを修正しやすくする鍼も取り入れています。

施術終了

開排運動や仙腸関節ストレステストは正常になりました。

胸椎の捻れも軽減し、胸椎5番の変位もずいぶん修正されました。今まで一番体が楽になるでしょう。

胸椎の捻れは、幼小の頃からなので問題はありませんが、できれば体操を行い、左右の歪みをなるべく少なくするようにしたほうが良いです。

今後は

毎日、自己リハビリを続けることにより、3ヶ月、半年、一年とだんだん改善します。

既に変形した手は戻りませんが、痛みは解消されます。

患者さんには、胸椎の捻れを改善するように、来春の来院を勧めました。

体操は

患者さんのような、体の捻れがある人には、確実な効果を上げる自彊術(じきょうじゅつ)を勧めています。時間も1回10-15分で終わります。

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この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。