結果を出す手技療法のパイオニア

両手の母指CM関節症の59歳女性、治療直後に雑巾が絞れて痛みは消失、関節を痛めやすい体質を改善する方法も一緒に学んで頂きました

遠方からの来院ありがとうございます。岐阜県羽島市から来院されました。

雪が本格的に降る前に、お車でお越し下さいました。

来院までの経過

  • 数年前から痛みが時々出るが、さほどでも無く放置していた
  • 去年、痛みが強くなり整形外科を受診し、母指CM関節症の診断を受ける
  • 診て頂いた先生は治療や注射はなく、「仕方ないですよ」と言われる
  • 接骨院を受診し、電気治療を受けるが変化が無かった

初検の状態

明らかな、母指CM関節症です。

親指付け根の変形も出ています。ステージ2相当です。

痛みは雑巾を絞ると痛みが出ます。その動作を実際にやって頂きます。

治療

当院の母指CM関節症の治療を行います。

治療費

初回は18,000円前後、2回目は8,000円前後です。健康保険は使用できません。

治療内容

1回で最大限の治療効果を出すために、これだけの治療が必要になります。

  • 母指CM関節自体の抗炎症
  • 外側脊髄視床路への神経促通
  • 関連する脊椎椎間関節や仙腸関節の可動性回復
  • 骨盤と肋骨の動的可動性の回復と立位体幹軸の修正
  • 患部の悪玉活性酸素除去
  • 患部の血流改善と上肢筋群の筋力向上
  • 独自サポーターの巻き方の習得
  • 自己チクチク法の習得
  • 正しいストレッチの習得

使用する治療法

  • 低周波通電/微弱電気通電
  • チクチク療法(長田式無血刺絡療法)
  • 解剖運動学矯正法
  • パーマー式カイロプラクティック
  • アクティベーター療法
  • リアライン療法
  • 高濃度人工水素水浴
  • 加圧リハビリ(医療目的加圧トレーニング)

チクチク療法だけ痛みを伴います。

母指CM関節症における関連痛の存在

患部のみの治療は、「木を見て森を見ず」の治療です。

関連痛の存在、改変引用:Dermatome (anatomy) – Wikipedia

最初に、解剖運動学矯正法を行います。

矯正法の後に、母指CM関節症の痛みを確かめて頂くと、ずいぶん痛みが軽減してるとのことです。

この関連痛を治さないと、いつまで経っても痛みが消退しません。

母指CM関節構造が鞍状

母指CM関節は特殊な関節構造をしています。

鞍関節(あんかんせつ)といいます。二軸で動きます。

鞍関節は可動性が優れて力も入る点です。この関節特性が、悪化するときには治りにくくなる要素になります。

この関節面を正常にする治療を行います。

その場で痛みが軽減します。

膝痛、O脚、足指が曲がらない、猫背、右肩が下がる

ついでに色々な症状がありますが、一緒に治します。

膝関節痛は時々出て、O脚は子供の頃からだそうです。

「村坂ゴムバンド足指強化法」が有効なので、一緒に学んで頂きます。

練習を始めると、なんと患者さんの足指が曲がりません。ストレッチすると痛がります。

伺ったら以前からだそうです。そのまま放置すれば、必ず下半身の異常が起きるでしょう。

足指強化を行うことにより、順次、関節が曲がるようになります。

O脚も下肢の外側の筋力が向上することにより、下腿の捻れが取れると共に改善します。

下肢の外側の筋力も筋連結を考慮したトレーニングにならないと、全く効果が出ません。

長腓骨筋、短腓骨筋、大腿筋膜張筋、中殿筋を同時に強化できます。

たった5分でできます。

右肩下がるのも、治療終了後には目立たなくなりました。

これは、骨盤の仙腸関節由来ですが、頻繁に来院できませんから、村坂ゴムバンド足指強化法を行って頂くと、段々姿勢も改善されます。

猫背は胸椎の柔軟性が無かったので、フォームローラーを使った筋膜リリースを学んで頂きました。

猫背の大元の原因は、足指に力が入らずに重心がかかとよりになるのが原因です。靴の進化も誘因になります。

積極的には、自彊術(じきょうじゅつ)という健康体操を継続することにより改善していくでしょう。

胃腸虚弱でタンパク質不足がある

患者さんは細身の体格で、元々、胃腸が弱いそうです。

この場合は、食事のタンパク質の摂取が不足している場合が殆どです。

このことが関節の痛みが誘発される人が大変多いです。

食事で補うことが理想ですが、痛みの改善には量が足らない現状があります。

やっかいなのは、食事で摂っても吸収率は年々悪くなります。それが老化といいます。

当院では、ゼラチンの摂取をお勧めしています。

ゼラチンはぼぼ純粋なタンパク質です。関節、靱帯、腱をはじめ、筋肉や皮膚にも良いです。

私もゼラチンの摂取で膝関節軟骨を再生しましたのでご一読下さい。

1日10グラム必要ですが、胃腸虚弱の人は何回かに分けて取って頂くと、胃の負担にはなりません。

自宅の自己リハビリ

私が発明した「村坂ストレッチ法」を毎日行って頂き、前前腕筋の異常緊張を取るようにします。

特製サポーターを装着することにより、日々、CM関節面が正常に戻るように作用します。

痛み止めより効果的な、長田式無血刺絡療法(チクチク療法)で、患部の炎症をコントロールすることが可能になります。

感想

今回の患者さんは、色々な症状に対する治療法や健康法が学べたので良かったです。

今後しっかり自己リハビリを行えば、膝の痛みも取れ下半身も丈夫になり、豊かな老後は約束されます。

膝が痛くて歩くのが辛くなることは無くなるでしょう。

母指CM関節症で来院されましたが、結局、色々な症状は全部つながっていました。

下半身の踏ん張りが効かなくて、手の負担が増えた一面も、母指CM関節症になる原因を示唆しています。

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この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。