お薬を使わない手技治療のパイオニア|最良の治療を常に研究しています|小又「こまた」と読みます

 

母指CM関節症は治療だけでは治りにくいので患者さんに手指のストレッチをお願いしています

手は毎日使います。仕事、家事、育児など、動かして痛いと本当に辛いです。

人は親指が支点となり色々な作業時の時に力が入ります。この構造により、年月を経て関節状態が悪くなります。

ご紹介する「村坂ストレッチ法」を毎日行えば改善する可能性が高まりますので、是非、習得して下さい。(診ていないのに良くなるとは書けませんので、ご理解のほどお願いします。)

この記事は改訂を重ねて第4版です。実施される場合は自己責任でお願いします。

母指CM関節症のステージ分類

X線所見の grade については Burton 分類、 Eaton 分類が提唱されていますが、臨床症状との相関性・関連性を考慮した Cooney 分類がより臨床的であると言われています。

Eaton分類(新分類、1984年)

  • stage1:関節形態正常、関節裂隙の軽度開大
  • stage2:関節裂隙の軽度狭小化、2mm以下の骨片
  • stage3:関節の著明な破壊、2mm以上の骨片
  • stage4:stage3に加えて舟状大菱形骨関節の変形性関節症を伴う

Eaton,RG:Ligament reconstruction for the painful thumb carpo-metacarpal joint:A long term assessment.J Hand Surg 9A:692-699,1984

引用:母指CM関節症のEaton分類(新分類、1984年)

Cooney分類(1993年)

  • stage I:手を駆使すると疼痛が出現。axial compression などのストレステストを行うと痛みが誘発される。X 線では異常所見はない。
  • stage Ⅱ:普通の手の使い方でも疼痛が出現。ストレステストで痛みが誘発される。ピンチカの低下, X 線所見としては関節裂隙の狭小化がみられる。亜脱臼,脱臼は認めない。
  • stage Ⅲ:安静時でも痛みを自覚。ストレステストで強度の痛みを訴える。外見上,亜脱臼を認める。X 線所見は狭小化が進み,軟骨の消失・骨棘形成をみる。
  • stage Ⅳ:安静時痛,明らかな関節の変形。X 線では明らかな骨棘形成,亜脱臼位,大菱形骨の周囲関節面にも関節症変化,つまりpan – arthrosis の所見がみられる。

引用:日本医事新報社/日本医事新報

母指CM関節症の動画解説

リンク先に動画を掲載しています。英語ですがアニメーションなので分かりやすいです。

危険因子の解説

アメリカを代表する名門病院であるメイヨークリニック(https://www.mayoclinic.org)が、危険因子の解説をしています。

標準治療

整形外科を受診されます。消炎鎮痛剤(痛み止め)の飲み薬、湿布、塗り薬の治療になります。装具で固定します。

ステロイドの注射はあまりやられないです。それは関節を痛みを取りますが関節破壊や腱が弱くなる可能性が高まるからです。

ステロイドの注射でも症状が改善しない場合は手術を検討しますが、手術まで行う人はまれです。

どうしても手術を選択しなければならない人は「手の外科」専門医を探して下さい。

手術をしても痛みが思ったほど改善しない場合や、手術後に指の動きが本人さんのイメージと違って不都合が出る場合がありますので、十二分に吟味して下さい。

手を使う頻度が高いなら固定サポーターを

手の形は人それぞれ、手の使い方もそれぞれなので、フィットするサポーターが見つかるには何回か買い換えが必要です。

力仕事の人は、がっしりしたのを義肢装具士の先生に作ってもらうと良いです。これは整形外科経由で依頼します。

しかし、整形外科で処方される装具も合う人と合わない人がいます。

患部をある程度、安静状態にしないと治ってきません。動かせるけど固定ができる商品が少ないのが実情です。

使いづらいと言う人が多いですが、今まで指の使い方が悪かったので固定で指が使いにくくなるのは当然です。ここ大事です。

独自の固定サポーター

当院では独自開発の固定サポーターも提供しています。

固定は最小限で手も使えます。固定の調節も可能です。通常は固定が固く患部の安静は保てますが実用にはなりません。

このサポーターの最大の特徴として、親指が人差し指と対立する位置(OKサイン・輪を作る)に落ち着かせることが可能です。

テーピングはどうなのか

テーピングで改善されませんか?と質問される患者さんが多いです。

答えは無理です。

テーピングではその場だけ(2時間から半日)の効果で、毎日の関節矯正もできませんしお勧めしません。

毎日行うと、必ず皮膚がかぶれていまい、結局使えなくなります。衛生面も良くないです。

試合や手の美観を優先する必要があれば、方法は教えさせて頂きます。

母指CM関節症になる本当の原因は

母指や2-5指が反らない、前前腕部の筋群が固い人がかかる疾患と私は考えています。

CM関節が鞍状関節なので多彩な動きをするのも一因となり、関節軸の修正も治療では重要になります。

10年20年掛かって関節が破壊されます。

母指の付け根が痛いので、そこが悪いと思いますが、他の指や手首の動きが悪いための代償運動の結果です。

改善する可能性が大いに高まりますから頑張りましょう。

当院の治療は

通常の物理療法や鍼などの東洋医学治療は、それほど効果が出ないことが経験で分かっています。

近年、外側脊髄視床路への忌避刺激治療が有効な事が分かり成績も格段に良くなってきています。高濃度人工水素水浴の抗炎症作用も素晴らしいです。

重い症状でも、約1ヶ月で炎症状態が緩解します。

体表支配神経である頸椎副運動、上部胸椎可動性、遠位的原因の仙腸関節の治療が奏効します。患部のみの治療では「木を見て森を見ず」の治療で効果が出ません。

治療だけでは治りが遅いので、患者さん自身で指のストレッチをやってもらいます。ここ大事です。(クセが付いた悪しき習慣を改善します)

遠方より来院される場合は

遠方より来院される人への具体的な治療は下記の記事に書いてますのでご覧下さい。

栄養状態の見直し

今までの臨床で、このような関節・腱・靭帯の疾患になりやすいに人の傾向として、ゼラチンなどの結合組織物質の吸収が悪かったり、そもそも食べていない印象があります。是非、試して下さい。

毎日10グラム必要なので高価な商品は不要です。ゼラチンニューシルバー500グラム1,674円、胃腸虚弱ならコラーゲンプロ300グラム2,700円です。

母指CM関節症になりやすい人の指の使い方

(力の弱い女性に多いです)
親指倒すクセ

使い方を治す訓練

このように指が輪の状態になる筒状の物を握るのも良い方法になります。
つまむ練習

具体的には

最初に手首と前腕のストレッチを行います

指が硬い人は手首も前腕も硬いのです!

私が指摘するまで殆どの人が気づきません。

写真の格好をすると 凄く痛がる人が多い のです。頑張りましょう!

前前腕部の筋群の緊張が長年に渡り有るために、母指への負担が増えます。

ストレッチは1回30~45秒です。回数は5回程度、その日の痛み次第で加減します。

床や畳を使ったストレッチが最大の効果を出します!

村坂法(標準)

床に膝をつき手首を反らせます
手首が外側に逃げると効きません
手首を捻って平行になるようにします
CM関節の変形が強い人は少しづづにします
指もしっかり反らせます

標準法でCM関節が凄く痛む場合

タオルストレッチ村坂法
モデルさんはこの状態で前腕筋に激痛が出ています。CM関節症既往歴あります。
タオルストレッチ村坂法・詳細

痛くて床でのストレッチが出来ない人の場合(効果は少ないです)

手首をしっかり反ってから、次ぎに指をそります。
悪い人ほど肘が伸びないのでしっかり伸ばしましょう。

来院された患者さんで、ストレッチを風呂で行っていたと言われる人が多いのです。
前腕筋群は手で伸ばせるほど弱く無いので、痛みが軽減されたら、なるべく床を使って体重で伸ばす方法が効果を最大限に出します。

次ぎに指のストレッチを行います

CM関節症の90%くらいの人が指が90度に反れないです。(当院調べ)この2-5指が動かない負担が母指に掛かります。

ストレッチは1回30~45秒です。回数は5回程度、その日の痛み次第で加減します。
2指からのストレッチ
最初は2-5指同時に、次ぎに指一本づづ行います。

CM関節ストレッチ
CM関節を押さえて、テコの原理で指を動かします。

 
最後に肝になる、CM関節の特徴である鞍状関節面を修正するストレッチが必要なのですが、残念ながら紙面では伝わりにくいので、来院されたときに習得して頂きます。

硬い人は最初がつらい

硬い人ほどストレッチで指や前腕部に激痛が出ます。と言うことは、その動きが無いから親指の関節に負担がかかるのです!

1ヶ月ほどで柔らかくなるので頑張りましょう!

これらを真面目にやると大変効果的で痛みも改善しやすいです

やり過ぎの場合は夜にうずくので、湿布などを貼って下さい。

今までの手の使い方の悪しき習慣を直すので、最初は必死に取り組んで下さい。

表紙:Thumb Arthritis: Arthritis in Thumb | Houston Methodist

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この記事を書いた人

村坂 克之

村坂 克之

村坂療法の創始者、小又(こまた)接骨院院長です。
国家資格である柔道整復師、鍼灸師にて、科学的根拠(evidence)の西洋医学と実証経験の東洋医学の調和を図り治療に当たっています。
標準治療で改善しない人、検査が異常無しでも症状がある人、手術を検討されている人、手術後の後遺症でお悩みの人は、どうぞご相談下さい。
医療に100%の正解はありませんが、お力になれば幸いです。