結果を出す手技療法のパイオニア

ベーカー嚢胞の75歳女性、治療で80%嚢胞は消退しましたが翌日には元に戻っていました

遠方からの来院ありがとうございます。東京都から来院されました。

2日に渡り治療を行います。

来院までの状態

  • 7.8年前から、ベーカー嚢胞が出できた。
  • 近医の整形外科を受診したが、膝裏は動脈か近いので穿刺排液はできないとの診断。以後、放置していた。

  • 今年の夏から余計に腫れてきたので、当院受診を考える。

初検の状態

左膝裏に6x6㎝のベーカー嚢胞を認めます。

フーシェ徴候も陽性です。
Foucher’s sign: The cyst becomes hard with knee extension and soft with knee flexion;
フーシェの徴候:嚢胞は膝伸展位では硬く、膝屈曲位では柔らかくなります。

左下腿全体が腫れています。患者さんは、ベーカー嚢胞が腫れると下腿も腫れるとの事です。

膝を曲げることにより、ベーカー嚢胞が脈管系に影響していると推察されます。

正座は可能です。

治療内容

当院のベーカー嚢胞に対する治療を行います。

足指も親指は強かったのですが、2-4指が弱かったです。村坂ゴムバンド足指強化法を学んで頂きます。

結果

初回の治療で、嚢胞は80%消退しました。患者さんが触った状態もほぼ消失した感じです。

2日目、午前来院時の状態はは、再び戻っていました。

同じ治療にて、嚢胞は80%消退しました。

逆止弁(隔壁)の交通はある模様

このような状態は、逆止弁は塞がっていなく、前部関節包との交通があるようです。

下肢筋力向上と、足指の強化を行って頂ければ、嚢胞も悪化せず小さくなると考えます。

今後の筋力低下を危惧され加圧トレーニングを希望されましたので、東京都の加圧トレーニングを行っている先生を紹介しました。

ベーカー嚢胞(嚢腫)は様々

患者さんにより状態が様々です。

逆止弁(隔壁)が固かったり、嚢胞が一つでは無くいくつもある場合(多房性)は、当院の治療では反応しづらいと考えます。

実際、治療しないと分からないのが実情です。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。