遠方からの来院ありがとうございます。
東京から出張で金沢へ、時間ができたので金沢からレンタカーで治療に来られました。
2回目です。
体表観察
つらいのは右半身全体です。
右上半身に筋緊張、肝臓の反射区に筋緊張、反対側の腰部に筋緊張があります。
手指と目だけ酷使するパソコン仕事をしている人の独特な筋の状態です。
右手の使いすぎの蓄積疲労
独立されて仕事も忙しくなってきているので、マウスを使い過ぎて、右手に負担がかかっています。
今後はこの辺りを改善する必要があります。
なるべくキーボードのみの操作で完結するように心がけているそうです。
ショートカットの勉強が必要になります。
著明な心臓外科の先生は左でマウスを使っています。(左手が鈍くならないようにと)
左でマウスを使うのも一計です。体のバランスが取れます。
頭が熱く、足が冷えている
頭寒足熱の反対になっています。
普通は冷房や暖房により引き起こされるのが多いですが、この患者さんは作業で引き起こされる状態でした。
仕事が続いた後は、頭が興奮して寝られないそうです。
長時間机での作業が続いて、眼精疲労があります。
漢方では目と肝臓は関係し、筋肉にも関係していると考えます。
肝臓の疲れ
お酒は全く飲まれません。カフェイン飲料も取られません。
肝臓は一番丈夫な臓器なので、易々と壊れることはありません。
この患者さんの場合は、目の疲れが肝臓への負担として現れているようです。
又、神経疲労としても出ています。
引用:小太郎漢方製薬|漢方情報 > 漢方の基礎 > 五行チェック > 五行の色体表
足指の検査をしたら
親指しか動いていません。
2-5指は死んでいます。(動かそうと意識しても動かない)
村坂ゴムバンド足指強化法を学んで頂きます。
そうしたら、今まではビムラムフィンガーズを履いていたけど、最近はnew balanceを履いていたと。
Vibram Five Fingers / Barefootinc
下肢協調運動をやって頂くと、足指の刺激が足首で止まります。指が使えてない証拠です。
晴れた日は、ビムラムフィンガーズを再び履いてもらうようにお願いしました。(雨だと濡れるそうなので)
自己リハビリは
とにかく、日々の脳への充血を解消するようにします。
歩いたり走ったりすれば一番良いかもしれませんが、向き不向きがあります。時間も無いそうです。
村坂ゴムバンド足指強化法をやってもらいます。仕事をしながらでも運動できます。
無理なら、バケツにお湯を張り足湯です。これが頭に血液が偏在してる状態を治します。
半身浴は血流の偏在を修正できませんから、足湯より効果は減ります。
極端な糖質制限を止めて頂きます。
治療は
鍼治療、長田式無血刺絡療法(チクチク療法)、解剖運動学矯正法、リアラインメソッド、高濃度人工水素水浴、以上で症状は改善しました。
考察
極端な頭脳労働の人は、筋肉が凝っていると思って揉んでも改善しません。
筋緊張が他に原因があるからです。
その人の生活状況を鑑みることが大切だと再認識した症例でした。