遠方からの来院です。兵庫県からお越し下さいました。
治療は2日間の日程です。
来院は大阪駅から高山駅まで直通の特急ひだ25号で、高山駅で鈍行に乗り換えて飛騨古川駅へ、帰りは飛騨古川から特急ひだ12号と新幹線の利用です。
特急ひだ25号は急行たかやま号から続いている、名古屋駅で乗換不要の大変便利な便です。
来院までの状態
去年痛みを感じ始めた、右手の母指CM関節症です。今まで2回、関節内注射を行いましたが、痛みが再発しています。
見た目も関節が凸になって、stageⅡ相当です。
両外反母趾で数年前に滑膜除去術を受けましたが症状の変化ありません。
初検時の状態
右手の母指CM関節症です。両足の外反母趾です。
両手の中手指節関節(MP関節)の関節が緩く反ってしまいます。反張指と言います。これが母指CM関節症を引き起こす原因になっていました。
前部前腕筋や手指の固さは全くありません。トリミングのスクールへ通学中で、トリミング動作で負荷が掛かったと考えます。
治療内容
股関節の開排運動から仙腸関節の異常を判断するのですが、患者さんは左>右で悪く、結局それは、外反母趾が原因の症状でした。
これも母指CM関節症の遠因になるのでキッチリ治す必要があります。
1日目
1回で最大限の治療効果を出すために、これだけの治療が必要になります。
- 母指CM関節自体の抗炎症
- 外側脊髄視床路への神経促通
- 関連する脊椎椎間関節や仙腸関節の副運動の可動性回復
- 新しく開発した腸腰筋治療
- 骨盤と肋骨の動的可動性の回復と立位体幹軸の修正
- 患部の悪玉活性酸素除去
- 患部の血流改善と上肢筋群の筋力向上
- 独自サポーターの巻き方の習得
- 自己チクチク法の習得
- 正しいストレッチの習得
使用する治療法
- 微弱電気通電
- 母指CM関節症用専用鍼治療(独自開発)
- 関節運動学矯正法
- 村坂腸腰筋療法(仮)
- パーマー式カイロプラクティック
- アクティベーター療法
- チクチク療法(長田式無血刺絡療法)
- 高濃度人工水素水浴
- 加圧リハビリ(医療目的加圧トレーニング)
チクチク療法だけ痛みを伴います。リアライン療法は終了しました。
治療後、痛みは軽減して指の動きも良くなりました。
特出すべきは、両足の外反母趾です。なんと自己リハビリで足趾の動きが殆どありませんでした。
このように、足趾が動かないことを自覚できたのは大きな収穫です。
2日目
患者さんは外反母趾の母趾内転筋の動きの学習をしたため、夜間足がうずいたそうです。
このうずきは良い反応で、今後自己リハビリで徐々に改善します。
1日目に母指CM関節症と外反母趾の自己リハビリを学んで頂いたので、覚えることがたくさんあり、それの復習もします。
仙腸関節の状態も通常は1回の治療で完治するのが普通なのですが、患者さんは外反母趾があるのでまだ残っています。それを矯正します。
部分の症状でも全身状態が関連しているのです。