遠方からの来院ありがとうございます。北海道からお越し下さいました。
3回目の治療です。
1回目、2回目の治療内容
2回目以後
2回目の治療時に、整形外科を受診するようにお願いしまして、患者さんは地元の整形外科を受診されました。
検査の結果、45ccの関節液が溜まっていて5回排液されました。
2回目の診察時に下腿が腫れが発見され、急遽、血管専門医に転医して、深部静脈血栓症(DVT)の診断で3日間入院をされました。
深部静脈血栓症 – 06. 心臓と血管の病気 – MSDマニュアル家庭版
現在、エリキュースを服用されています。弾性ストッキングを常用されています。
エリキュース錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典
弾性ストッキングが必要な症例とは?:下肢静脈瘤を正しく見極める |アルメディアWEB
今回の治療
膝前面にも腫れを認め、軽度の水腫(膝の水)もあります。
ベーカー嚢胞のある悪い方の下腿は若干腫れています。
治療内容
当院規定のベーカー嚢胞の治療を行います。
前回とは違い、腸腰筋の賦活を行います。
逆止弁(隔壁)は開いていた
1.2回の当院の治療で逆止弁は開くようになっていました。
これで関節包の前後交通路は回復しています。
2回目に腫れか余計にひどくなったようになりましたが、これは関節液が前後に流れやすくなった証拠でした。
治療自体は成功しましたが、元からある、膝関節の半月板損傷や深部静脈血栓症が引き金となり、膝の状態か悪かったようです。
半月板損傷は推察できましたが、深部静脈血栓症があったとは意外でした。
元々体力があったので
体力がある人は症状が出づらいことがあります。
患者さんも、軽登山が趣味で足腰には自信かあったそうです。
足腰が丈夫な人ほど膝裏に水が溜まりやすい傾向があります。
今後は地元の整形外科で、関節水腫を排液し、ステロイド剤やヒアルロン酸の注射で関節内部の炎症状態か収まれば良くなるでしょう。
私の力不足は否めない
患者さんには3回通院して頂きましたが、良好な結果を得ることができませんでした。
今回一連の治療で腸腰筋と下肢の関連もハッキリ分かったので、今後はより良い治療を開発します。