遠方からの来院ありがとうございます。北海道からお越し下さいました。
先日の北海道胆振(いぶり)東部地震の時は、凄く揺れ、会社のエレベーターとプレハブ倉庫が壊れたそうです。
東京への出張を兼ねて来院されました。
1回の治療予定です。
来院までの状態
2.3年前から膝裏に張りを感じ始めました。
雪が溶けて、今春、運動を開始したら膝に痛みを感じたので休みながら始めました。
登山は可能です。
9月にウォーキングをしたら激痛が出て運動を中止しています。
正座は2週間前からできなくなっています。
膝の痛みは、大学生の頃、サイクリング部でガンガン走ると痛みが出ましたが、2時間ほど休憩すると再び走れたそうです。
靱帯損傷などの既往はありません。
初回の状態
左膝にベーカー嚢胞(嚢腫)を認めます。
膝窩と内側部にあります。 圧を掛けると交通しているのが判明します。
大きい方です。
フーシェ徴候も陽性です
Foucher’s sign: The cyst becomes hard with knee extension and soft with knee flexion;
フーシェの徴候:嚢胞は膝伸展位では硬く、膝屈曲位では柔らかくなります。
治療
当院規定のベーカー嚢胞の治療を行います。
治療後に、正座は痛み無くできるようになりました。
腹臥位(うつ伏せ)では、嚢胞は消失していますが、立位では嚢胞が出できます。
立位で消失しないと再び出てきます。
男性のベーカー嚢胞
男性は関節が固いので、逆止弁も開きにくいです。
嚢胞の逆止弁を開く手技
独自開発の嚢胞の逆止弁を開く手技を行います。
嚢胞は半減しましたが、消失までには至りませんでした。
自己リハビリが大切
ベーカー嚢胞が突出する部位が、半腱様筋、半膜様筋と腓腹筋内側頭との合わさる部分からになります。
1ヶ月間、足指リハビリと膝関節の隙間を広げるリハビリを、一生懸命行って頂きます。
来月に再び治療します。