2.3年前から年に1度、足指に強烈が痛みが出で1週間仕事にならない時があるそうです。
患者さんは片足の第2趾の足の甲が赤く腫れて激痛です。
昨年は整形外科を受診され、血液検査をしましたが尿酸値は正常でした。レントゲンも異常は無く、偽痛風との診断です。
痛み止めが効かず、最後は座薬を処方してもらったそうです。
今年は当院へ来院されました。見るからに痛風のような症状を呈しています。
痛みと腫れを改善するべく、交感神経の興奮を抑える刺絡療法が効果的です。
施術二日後には、跛行(びっこ)ですがスタスタ歩けるようになりました。
後は、痛くないときに足指の動きを改善されるストレッチを行わないと必ず再発します。
偽痛風の解説
偽痛風は、ピロリン酸カルシウム二水和物(CPPD)結晶が関節軟骨や周囲組織に沈着することで引き起こされる関節炎の一種です[1][2]。この疾患は、痛風と似た症状を示すことから「偽痛風」と名付けられましたが、痛風とは異なり高尿酸血症を伴いません[1]。
主な特徴:
- 発症:高齢者、特に女性に多く見られます[3]。
- 症状:
- 突然の激しい関節痛
- 関節の腫れ、発赤、熱感
- 38°C以上の発熱を伴うことがある[3]
- 好発部位:
- 膝関節(最も多い)
- 肩関節、足関節、手関節など比較的大きな関節[1][3]
- 診断:
- レントゲン検査で関節軟骨の石灰化像を確認
- 関節液検査でCPPD結晶の存在を確認
- 血液検査で炎症反応の上昇を確認[1][3]
- 治療:
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の投与
- 患部の冷却
- 関節液の排出とコルチコステロイドの関節内注入[1]
- 予防:
- 特定の予防法はありませんが、発作は比較的まれで、2〜3年に1回程度の頻度で発生することがあります[2]
偽痛風の症状は通常2〜3日から1週間程度で自然に軽快しますが、適切な治療を受けることで症状の緩和を図ることができます[1][2]。症状が疑われる場合は、整形外科医の診察を受けることをお勧めします[3]。
Citations:
[1] https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/gitsufu/
[2] https://www.kakogawa.hyogo.med.or.jp/memo/item6682
[3] https://www.inazawa.jaaikosei.or.jp/column/detail.php?seq=74
[4] https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/08-%E9%AA%A8%E3%80%81%E9%96%A2%E7%AF%80%E3%80%81%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%97%9B%E9%A2%A8%E3%81%A8%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E9%85%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%82%8E/%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E9%85%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%EF%BC%88cpp%EF%BC%89%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%82%8E
[5] https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/kensa/column/column_064.html