私が開発した前頚部矯正法で、なぜ肩こりが楽になるかというお話をします。
スマホが普及する以前に完成していた技術ですが、現代にこれほど活用できるとはうれしい限りです。
欧米人の肩はふにゃふにゃ
欧米人を治療施術した経験から、あちらの人たちは肩はふにゃふにゃです。中高年でも柔らかいのです。オイルマッサージなど軽擦を好みます。
片や東アジア人は、筋肉が固いので肩の筋肉も固い傾向です。強く揉んだり押したりを好みます。
この筋肉の固さを「こり」と思うのが間違いの元です。
人に触られてこってますねーなんて言われるのです。自覚症状が無いのに肩こりが作られてしまうのです。
でも、人にすりすりマッサージされるのは気持ち良いですから、仕方無いです。
肩こりとは
肩こりの本質は、脳神経11番の副神経の支配である僧帽筋や胸鎖乳突筋の緊張が起きて、肩こりが起こるのです。
最初は精神的な緊張がきっかけです。
それが続くうちに本当の筋肉の緊張となり、どのような治療を受けたかで、その後が変わってしまいます。
一番多いのがマッサージですが、その場は大変気持ちよく楽になった感じがしますが、ありがとうございますと家に帰ったときにはもう元に戻って肩がこると言われます。
皆さんそれが普通だと考えています。
ひどい人は、マッサージに通うために仕事をするような、本末転倒の状態になり、段々、按摩喰いとなるのです。
現代人は筋肉がなさ過ぎて
最近よく診るのが、筋肉量がなさすぎて肩がこるタイプです。
体格は関係無く細くても太っていてもあります。
これは若い時に運動しなかったツケが来ていますから、今からでも筋肉を取り戻す運動を強く勧めます。
少しでも筋量が増えたら、肩こりは必ず減ります。ジムに行く時間がもったいないので、ダンベル体操でも効きますから、明日からでもやりましょう。
パソコン作業が原因ですが
事務などの単純作業の日々ですと、手の重み(上肢の重み)が肩や首を常に引っ張りますから、肩がこり首もこります。
目線も大切で、ノートパソコンは目線が下になるので余計に悪いです。ノートパソコン用のスタンドで目線を上げるようにしましょう。
デスクトップも、なるべくデカい画面にして、眼からの距離を離すことが大切です。
前頚部矯正は独自矯正法の一つ
この治療法の、首の部位のやり方を前頚部矯正法と言います。
この技術の基礎は、MTS矯正法の浦野喬義先生のテクニックからあみ出したものです。
私は先生の技術を完全に会得できませんでしたが、施術するポイントを考える上で凄く勉強になりました。
頸部の椎間関節を動かすには、顔が上向きの方が動くと言いますが間違いです。関節面を考えると分かります。
首の動きが良くなれば筋肉もリラックス
肩こりを繰り返すのは、頚椎の動きの動きが改善されていないから、筋肉の動きが改善されないから元の状態に戻るわけです。
首の前頚部矯正法を行うと、頚椎、首の骨のそれぞれの椎間関節の動きを正常にしますので、可動性、すなわち首の動きが劇的に改善されるわけです。
先日も、それを行った患者さんから、すごく首が動くようになったと驚かれました。自動車の運転などするとハッキリ分かります。
それで、首が動くようになると、自動的に筋肉のストレッチが始まるわけです。
日々の動きで、首の筋肉が伸ばされるわけです。そうすれば自然に筋肉の緊張が取れるわけです。
首が動くと眼の負担も劇的に減りますから、眼精疲労から来る首や肩の症状も減るわけです。
親が子供の肩こりを作る
痛み止めの湿布が普及してからはずいぶん減りましたが、おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さんが肩がこった肩がこったと念仏のように言っていますと、お子さんやお孫さんが、それを学習して、肩がこるものだと認識する場合が大変多いです。
実際、親や祖父母が肩こり症と言うご家庭に、小学生から肩がこるというお子さんが出るわけです。
普通、小学生で肩がこることはあり得ないワケでして、やはり言葉は症状も作るようです。
と言っても、どうしてもこるのなら、肩こり券などのゲームにして遊ぶのは有りかなとは思います。