腰部脊柱管狭窄症は高齢者になると発症する病気です。
特に男性に多く、女性は腰椎すべり症がきっかけでなります。
一種の老化現象とも考えられます。
2023年以後の治療施術
現在、独自開発した脊柱管狭窄症に効く鍼を中心とした施術を行っています。
施術回数は、「年齢×2」は必要となります。例えば70歳なら、14回以上必要になります。
70歳の患者さんで、20回の施術を経て屋根まで登れるようになりました。この患者さん、12.3回までは変化が出ませんでした。あきらめずに通院されたので素晴らしい結果が出ました。
施術の積み重ねで症状が改善しますが、年齢と共に変化の出るまで、患者さんも辛抱と根気が必要になります。
特に手術されてもしびれが残っている場合は、余計に回数が必要になります。
85歳男性、手術して5年経ってもしびれが改善しないと来院され、4回の施術でしびれが8割無くなった症例もあり、人体の不思議を感じます。
やはり、高齢者ほど病を退散されるには、治すまで通院する決意が要ります。
訴えられる症状は
20,30メートル歩くと足がしびれる。腰を曲げて休むと腰を曲げて休むとまた歩ける。
足の先がしびれる、足の裏にアリが這うよう感じる、足の裏にゴムの板が張り付いているようで気持ち悪い、歩くとスリッパが直ぐ脱げる、などです。
腰には、ほとんどの人が痛みを感じません。
まず医科で診察を受けましょう
「腰部脊柱管狭窄症」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる
末梢動脈疾患(PAD)でも同じ症状が出ます。
整形外科で診察を受けましょう。レントゲンでは病態が分からないので、MRI、CTの検査が必要になります。
治療は投薬と物理療法になります。
効果が出れば、それで良いと思います。
なかなか良くならないと言われるが
現実はなかなか良くなりませんので、手術を検討する人が多いです。
手術は色々な評判を聞いて判断しましょう。整形外科か脳神経外科(脊髄外科)になります。
手術されると痛みは改善しますが、しびれはなかなか変わらなかったり良くなるのに時間がかかる場合が多いです。手術前に先生と相談をしましょう。
手術後、症状が劇的に改善するので以前より動きすぎる人がいます。この場合は症状が元に戻るので手術後は用心して動きましょう。
当院での施術
患者さんは、手術をと言われたけどどうだろうか、手術後少し経ったら元に戻ったのでなんとかして欲しいとか、様々な事情で来院されます。
当院独自開発の鍼技術を使い治療を行います。単一の技術では改善しません。
治療当日に、仙腸関節や椎間関節の動き、血流量、筋肉反射、体幹軸、神経の流れを改善すると劇的な効果が期待できます。
痛みの改善は早期に可能ですが、しびれや麻痺は相当時間がかかる場合が多いです。
もし経過を見て手術が適切と思われる場合はお伝えしています。それ以上に無駄な治療を行わないようにしています。
昔の症例
2015ー2016の来院者さんより抜粋。完治から不変まで様々です。
重症の場合は、患者さんに合う治療が構築できるのに5回は必要なので通院されるのも大変だと思います。
すぐ治りたいですが、すぐ治りません。短気だと、せっかく良くなるチャンスを逃します。
著効
70歳前後女性、手術を検討中で紹介で来院されました。
2回目まで重い症状特有の反応が出て、治療後は一旦痛みが強く出ました。あきらめずに来院されて、都合10回程度で完治されました。
孫の面倒も見られて、スポーツもできるようになりました。
有効
75歳前後男性、治療で両足の裏にアリが這うよう感じる、両足の裏にゴムの板が張り付いているようで気持ち悪いは半減しました。
奥さんとの旅行や出張の前には、その間楽に過ごせるような特別の治療を行います。
不変
80歳前後男性、両足の裏のしびれを訴えて来院されました。
治療の効果が出るには時間がかかる(10回以上)と説明しましたが、数回の治療で体感上の変化が感じられなかったので転医されました。
改善のスピード
この疾患の改善度は5回単位から10回単位と思って下さい。じわじわと変わります。
患者さんの感想として、「あれ、そういえば最近しびれなくなってきた」「しびれが気にならない時間が増えた」とかです。
特にしびれや麻痺が良くなりかけると一旦痛みになって強く出ることも多いです。間違えて悪くなったと考えしまう人もいますが、当院の場合は治療の反応です。