この患者さんです。
上記の病状で通院されていたときの症状は無事解決して、日々の暮らしを楽しまれていました。
2.3ヶ月に一度のコンディション調整での来院の時にお話をされました。
プレートの場所が痛くて気持ち悪い
患者さんが「首から来る肩のコリや痛みは取れたのでありがたいのですが、実は、首のプレートを入れた場所が痛くて気持ち悪くて、それが毎日で、主治医(執刀医)にプレートを外して下さいと相談しているんですよ」と言われました。
私は、てっきりプレートを入れた事によるストレス症状かと思い、「担当の先生と良く相談して下さいね」と言いました。
患者さんは、主治医(執刀医)に相談したら「骨はバッチリくっ付いていますねー、痛み止めを出しましょうか」と言われたので、話が通じないなと思われガックリしたそうです。
その後もプレートを外して欲しいと言ったら、取れますけど今までに外した人は居ませんから考えましょうと諭されたそうです。
その後に、私に相談があったわけです。
私は過日の施術で、てっきり首の辛さも取れているものと思っていましたが、患者さんは執刀医に「この違和感や痛みは取れませんよ」と言われていたので、当院の施術時には無理だと思って言わなかったようです。
意外にこのような、実はこれこれしかじかの流れは多くて、患者さんも慣れてくると長年の悩みを話してくれますね。
それで、今回のプレートの場所の違和感や痛みも相談に行き着いたのです。
施術
人工関節やプレート挿入後の違和感や痛みは半年から一年くらい経過すれば気にならなくのが普通なのですが、何割かの人々は症状を訴えます。
この症状を指して人工関節にしたのは失敗だったと言われる人が居てて、噂が広がる原因なのです。
今回は頸椎2番の骨折だったので、特殊鍼法も慎重に行い、都合2回行ったらウソのように楽になったそうです。
患者さんは「これくらい楽になれば、プレートはそのままでも気になりません!刺すときに少し痛いですが、その後は本当に気持ち良くて寝てしまいそうです」と言われました。
太い鍼も必要
今回、癒着している場所へ、日本鍼10番(直径0.35㎜)を使用しました。通常より2倍の太さです。
癒着をはがす鍼手技の時に、ミシミシ、ジャリジャリと針先にも筋組織が枯れて悪い状態が手にビンビン伝わり、その時に患者さんも「そこが痛いのです!そこが気持ち悪いです!」と言われ、ミシミシ、ジャリジャリも分かったそうです。
本当につらい症状を抱えている患者さんは、多少痛みが有る施術でも耐えられますが、なるべく痛くなく効果を最大限にするべく研究しています。
このように悩んでいる人はそこそこ居てて、痛み止めだけで誤魔化している場合が多いようです。
プレート装着や人工関節置換後の痛みや違和感が取れなくてもあきらめないで頂きたいです。