結果を出す手技療法のパイオニア

下半身の症状が改善したら動きすぎて背中の肋間神経痛を引き起こした70代女性

この患者さんです。

10年近くの悩みが解消されましたから、ルンルンで家事や農作業をやっていたそうです。

そうしたら、朝起床後、急に脇腹に強い痛みが出たので、悪い病気かと思って通院中の総合病院へ駆け込みまれました。

内科から整形外科へ行かれ、肋間神経痛と診断されました。

施術

痛み止めのセレコックスは処方されましたが、変化が無いと言われます。当然と言えば当然です。

拝見すると、右側の胸椎8.9番の肋間神経痛です。

肋間神経痛は当院の施術で直ぐ改善しますので施術を行います。

これで直ぐ楽になります。

考察

骨粗しょう症までの診断が無くても、女性は年齢と共に背中が丸くなる人が多いです。

この患者さんは、ごくごく軽い円背があります。同年齢のご婦人は殆どその様な姿勢になっています。

今回、長年の下半身の神経痛症状が改善したので背伸びができる様になりました。

よって、頭上に手を上げる動作が簡単になったので、どんどんその動作をやったようです。

結果、背中、胸椎8番9番に無理がかかり神経痛を起こしました。

これは喜ばしいことなのですが、今後は背中の椎間関節の可動性にも柔軟性が出る施術を行います。

面白いのが左側の坐骨神経痛が改善した反動で、対側の右側の季肋部が伸びるという現象でした。同側に出る人もいます。

東洋医学は西洋医学と違い、常に複眼的な見方をしないと正解にたどり着けません。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。