学生の頃、腰痛で来院されていて、大学へ進学し立位や中腰が多くなり再び痛くなり春休みを利用して来院されました。
症状
仙腸関節周辺に痛みが出ます。
しゃがんだり、硬い所で座ったりする痛みがでます。柔らかい所では出ません。
仙腸関節に物理ストレスがかかると、痛みが出るようです。
治療
初検
仙腸関節のストレステストは陰性でしたが、解剖運動学に基づく矯正法マニュピュレーションを行いました。
症状は5割以下になりました。
再検
やっぱり痛いと言われます。
改めて問診と詳細に診ると、仙腸関節が不安定なのが原因と分かりました。
今度は、独自の特殊鍼法で仙腸関節の痛みを取ります。治療後は殆ど痛みが解消されました。
鍼を続ければ仙腸関節の状態も改善され完治します。
しかし、患者さんは大学の授業が始まると来院できないので、仙腸関節の不安定を解消するために専用ベルトの装着が必須となります。
3診
仙腸関節ベルトは購入し装着したら、みるみる痛みが減り痛みは無くなりました。本人も驚いていました。
今回は、もっと良い状態が維持できるように加圧リハビリ®と、冷え症が悩みなので鍼を使わない治療をします。
これで、春からの勉強も頑張れると思います。
子供の頃の運動が原因!?
患者さんが、中学生の時の運動状況を説明してくれまして、やっぱり体ができるまでは無理な負荷をかけると後々の症状に繫がるなと実感しました。
プランクを行って腰が痛かったそうですが、固定したトレーニングを行うと痛める確率は上がるのは事実です。
こうなると、元々の素質で腰が悪いのか(弱いのか)、やっぱり運動が悪いのか問題はあります。
年齢においての正しい運動方法は、一昔に比べれば情報も手には入りやすく変な指導は無くなりましたが、方法も流行があり、それを見極めないといけません。
スポーツには筋トレも大切ですが、小学生、中学生、高校生はウエイトの単一運動より動的トレーニングをした方が、競技センスや競技体力は向上するはずです。
これらの判断は運動の指導者の能力に依るものですが、この問題は今後も続くと思います。