坐骨神経痛は本当に辛いです(自己体験)。
大寒前後は痛い痛いと来院される人が多いです。今年2022年の大寒は1月20日でした。
とにかく足の置き場が無いんです。特に夜に出るシビレはなんともしがたいです。脚を取って捨てたいなんてバチ当たりことを考えてしまいます。
坐骨神経痛が突然出てきたように感じますが、もともと腰に異常があり、数年から20年程経過してドカンと発症します。
すぐ良くなったと言われる人は、本当の坐骨神経痛では無かったと言うことです。
整形外科では
- 痛み止め(ロキソニン、セレコックス、ハイペンなど)
- シビレ止め(リリカ、タリージェ)
- 痛み止め薬連用で発生する胃潰瘍の予防薬として(レバミピド など)
を処方されます。それを服用しても、2.3ヶ月は必要です。
なにをしても神経痛は時間がかかります。ここがポイントです。焦らないことです。
皆さん、生まれて初めての坐骨神経痛になると、跛行(びっこ)になってビックリしますから、整形外科へ直行されるわけですが、医者がレントゲンやMRIを診ながらご託宣を言われます。
フムフム、XXが変形してますね、OOの椎間板が潰れていますね、とか説明を受けると、患者さんは納得してお薬を飲まれます。
捻挫などの急性症状に対する痛み止めの効果は素晴らしいと思います。
シビレ止めのリリカは日本一の出荷額となっていますから、それほどシビレに苦しんでいる人が多いのでしょう。
ところが、著明な整形外科医は、坐骨神経痛にシビレ止め(リリカ、タリージェ)は処方されません。本来、シビレ止めは帯状疱疹後の神経痛のみに使うものだと言われています。
確かに高齢者へ漫然と、リリカ25ミリグラムをずっと処方されいるのはおおいに疑問を感じます。
腰の牽引は気持ち良いけど効果は有りませんから無意味だと思いますが…
そんなんして日にちが経つと、痛みやシビレも遠い彼方へ行ってしまいます。一旦、めでたしですね。
芯の痛みというか、ああ、坐骨神経痛があるなーって言う感じは残っている人が多いのは事実です。
芯の痛みも季節が暖かくなるにつれて消える場合が多いです。
当院の治療は
ところが、坐骨神経痛とのお付き合いが始まり、2回目の冬の発症ともなると、患者さんも慌てなくなります。
お薬を服用するのに疑問を持たれる人、改善するのに時間がかかるから疑問を持たれる人、根本から改善したい人などが来院されます。
初検時、徒手による神経反射検査やSLR検査は必須です。
当院では、坐骨神経痛に対しては腰椎椎間板ヘルニアが有る無しにかかわらず、まず解剖運動学に基づく矯正法マニュピュレーションを行います。
基礎治療として遠絡統合療法を併用して治してゆきます。
それでも改善度合が弱い患者さんへは特殊鍼法を行います。コロナ禍で開発した鍼法です。
治療直後は痛みは消失し驚かれますが、残念ですが数日で痛みは出て来ます。この現象は神経痛や慢性疾患だと仕方無く、繰り返し治療を行い、だんだん治ってゆくわけです。
当院の一連の治療の特徴としては再発率が驚くほど減少します。ということは、根本的に治ってる証しです。
自宅で行ってもらう事は
自宅で毎日行う自己リハビリも大切です。
坐骨神経痛は神経痛ですから〝冷え〟が厳禁です。
とにかく冷たい物は食べたり飲んだりしてダメです。ビールはもってのほかです。
外から温めようと温泉などへ行かれますが、それより中から温める雑炊や鍋料理をお勧めします。
その他は、当院で指導している、ホッカイロを貼ったりボールを使っての圧迫法になります。是非試して下さい。
めちゃめちゃ効きますよ。(個人差はあります)