結果を出す手技療法のパイオニア

逆流性食道炎(GERD)の50代女性 胃経(ST)を使用しない鍼治療が効きました

内科で、ファモチジン口腔内崩壊錠20mg(H2ブロッカー)を服用されています。

日頃はコントロールできていますが、しゃがみ仕事の後や、炭水化物を取り過ぎた後の夜半に起きてられないほどの痛みが出ることがあるそうです。

今回は今まで無いほどの痛みが出て、鍼灸でなんとかならないかとの相談です。

世界標準のメルクマニュアルの解説

胃食道逆流症(GERD) – 03. 消化器の病気 – MSDマニュアル家庭版

治療

自律神経を整えると共に、膈(横隔膜)の働きを正常にすることを目標にします。

この症状へは足三里(ST36)を使用しません。三陰交(SP6)は必要です。

当院独自の腹部のポイント、腰と首の自律神経のポイント、膈すなわち、膈兪(BL17)と肝兪(BL18)の間に横隔膜の反応点があります。

患者さんは左の膈に強い反応が出ていました。これは丁度、食道と胃の分岐点です。胃の噴門部の反応点です。

これらに、1寸から3寸までの鍼を適所に刺します。経穴に記載されていないポイントもあります。

治療時間は30分位です。

治療後、患者さんは胃がスーッとして楽になりましたと。そして、凄く眠くなったそうです。

元々の体質的な問題もあるので、しばらくは定期的な通院が必要になります。

ファモチジンは継続して中止してはダメです。

これからの時代は、東洋医学を併用すると、お薬は減らせて体調管理が可能になりますから、西洋医学と東洋医学のコラボレーションが理想です。

そんな時代が早く来ることを願っています。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。