結果を出す手技療法のパイオニア

10年来の腰痛とシビレの57歳女性 膝関節に水が溜まり来院 治療にて略治した症例

57歳女性です。

10年来の腰痛を抱え、両下肢へシビレが日によって出て、先日山菜採りへ行ったら膝が痛くなり来院されました。

初検時の症状

膝関節は軽度の関節炎が以前からあり、無理をしたため関節水腫を認めます。

この程度なら当院の治療で消退します。

もし、膝を強打して水腫になった場合は、血液の混ざった水腫になる場合がありますので、その場合は腫れが引きませんから一旦整形外科へ行って頂き処置をして頂きます。

可動性テストで腰部の関連性を指摘しましたら、10年来の腰痛なんですと言われました。コルセットが手放せないそうです。

腰部は仙腸関節の機能不全を認め、その関連痛でシビレが出ているようです。

神経反射は全て正常です。

治療

微弱電気治療にて、回復力を高めます。

微弱電気(マイクロカレント)通電の効果は目を見張るモノがあり、当院では積極的に利用しています。

仙腸関節の機能不全を治すために、解剖運動学に基づく矯正を行います。

開排運動も正常になりました。股関節のFadirf・Fabere(Patrick)テストも正常になりました。

  • Fadirf(膝屈曲位で股関節を90度屈曲し、その位置から内転、内旋、屈曲。仙腸関節の前屈が起こる。)
  • Fabere Patrick(股関節90度屈曲位から外転、外旋、伸展。股関節に問題がなければ仙腸関節の検査になる。仙腸関節前屈が起こる。)

関節水腫用の特製の包帯を使用して頂きます。

シビレには速効性のある吸角を行いました。

結果

現時点で、5回治療が終了しました。

関節水腫は消失、以前からの関節炎の痛みも激減しました。

腰痛はほぼ消失し、シビレが若干残っています。

もう少しで完治しますが、仕事の塩梅で再発するので、その場合は直ぐ治療すれば良いです。

患者さんは、10年以上前からの腰痛なので当初諦めていましたが、段々良くなって狐につままれたようだと言われていました。

やはり、仙腸関節と腰仙関節の可動性を回復させないと色々な症状は改善しないです。

もし改善しない場合

改善の兆しが出なかったり、治療直後は良くなるけど直ぐ悪くなる場合は、しつこく治療しないと改善しません。

患者さんに諦めない気持ちが必要となります。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。