結果を出す手技療法のパイオニア

麻痺が出たら手術を避けることはできません 腰部脊柱管狭窄症の高齢女性

数年ぶりに来院されました。

腰部脊柱管狭窄症で、杖を使用され歩行もままならない状態です。足の底屈の麻痺が出ています。神経根症状もあります。

当院の治療で、少し足も反応し歩行状態も改善します。が、それは数日で元に戻ってしまいます。

治療で少し回復したのが、かえってあだとなりました。患者さんが良くなるのではと淡い期待を持たれました。

患者さんが言われるには、ここ1ヶ月急に悪くなってきたと。具体的な症状は割愛します。

それまでは、リリカが良く効いていたとの事です。今は全く効いていないそうです。

杖を利用し始めたのは、1年くらいです。

治療で多少改善しても根本的な解決にはならないので、手術を行う専門医へ行かれるように進言しました。

ところが、患者さんは治療で少し麻痺が改善するので、それで回復するのではと期待をされているようでした。

急激な悪化をする前でしたら、改善の余地はあったと思いますが、いまの時点では手術をして圧迫している神経を解放してあげるのが先になります。

その後、手術しても100%の回復は望めませんから、リハビリ的に当院で治療すれば良好な結果になると思います。

患者さんは手術をしたくないのか、色々な理由をつけて手術をしないように言い訳をされます。

神経圧迫による麻痺は、早急な手術をしないと麻痺が回復しないことも多いのです。

病気に対する、こちら側の認識と患者さん側の認識が違うので、納得して貰うのに時間がかかります。

もう半年前一年前に来院してもらえれば何とかなった可能性が高かったのにと悔やまれるます。

手術も当然、上手下手はありますから、手術をするとなったら何件かハシゴをしたほうが良いです。

手術件数と成績は比例しませんので注意して下さい。

現代はたいへん長生きをする時代になりましたので、手術をすることは恐ろしいと思いますが、その後の老後を考えると、手術を選択せざるを得ません。

後は、まな板の鯉になり執刀医に任せましょう。

お困りの人は、ぜひご相談下さい。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。