寒くなり始めから本格的な冬になるまで期間に、体調の変化が出る人が多いです。
今年は例年になく坐骨神経痛の患者さんが多く、やはりコロナ禍での気持ちの変化も多少影響しているのかもしれません。
神経痛になると
坐骨神経痛になると、大概の方は整形外科を受診され、レントゲンを撮り椎間板が潰れてるとか腰が変形してるとか狭窄しているとか言われ診断され、痛み止めや痺れの薬を処方されます。
痛み止めはロキソニンやセレコックスやハイペンなど、しびれはリリカやタリージェのお薬です。痛み止めのお薬は殆どが胃腸障害を起こすので、胃潰瘍のお薬(プロトンポンプ阻害薬(PPI))も一緒に出ます。
お薬も効いて3割程度なので、漫然と続けるの良くないと思いますが、患者さんは効かなくても胃腸が悪くなるまでしっかり飲み続ける方が多いように思います。
それで、効かなかった人が当院へ来院される事が多いです。
当院の治療
神経痛はじわじわと改善します。スパッとは治らないです。
また神経痛が良くなる過程で、しびれが痛みとなる場合が多いです。これは、麻痺→しびれ→痛み→治る、という過程の為です。
当院での治療は、最初、解剖運動学に基づく矯正法を行い、骨盤と肋骨の動的バランスをとるためにリアラインコアを行います。それで変化がないない場合は鍼治療を行います。
大概はこれで症状も落ち着きますが、完全に症状がゼロになることが無いのが神経痛の特長です。
腰椎の変形があろうが、椎間板ヘルニアや椎間板が潰れていようが、だいたいの症状は解消します。
夜中の辛さをどうするか
夜中の2.3時に痛みやしびれで目が覚める人がたいへん多いです。
この時間帯は、体温が下がるために痛みやしびれが出ます。
患者さんへ行ってもらうことは、就寝時に痛みの部位に使い捨てのホッカイロを貼って頂くことなのです。
貼る場所
お尻と足の痛いところです。お尻に1個、足に1.2個です。
低温やけどに注意して、パジャマの上からかズボン下の上から貼ります。
貼るカイロは、高級品ではなく安売り品の方が丁度良い温度になります。高級品は温度が高くなりやすく日中に使った方が良いです。
お尻は坐骨神経の出口になります。梨状筋という場所に貼ります。ここは神経の出口です。
足の痛い場所は、太ももの外側や下腿の外側や前側です。下腿のひざの外側は神経の出口になります。
そんなバカなと言われそうですが、結構効きます。
癌で坐骨神経痛の患者さんで、足の甲に貼ると凄く調子が良いという人もいましたから、色々場所を貼り変えて自分に合う場所を見つけて下さい。
続けることにより夜中の痛みも軽減され、寒い時期も過ごしやすくなります。
日中も効果的なので、ぜひ一度試してみてください。