遠方からの来院ありがとうございます。広島県からお越し下さいました。
色々な治療を受けたが改善しない、もっと状態を良くしたい患者さんが各地から来院されます。
東京都からコンディション調整で通院されている患者さんのご紹介です。
単なるコンディション調整かと思いましたら、今後の人生を左右する病状で、今回の来院に繫がり本当に良かったと思います。
来院までの状態
今まで診断を受けた病名は、腰椎椎間板ヘルニア(何番不明)、腰椎3.4辷り症、両変形性膝関節症、骨粗しょう症です。
腰椎椎間板ヘルニアは20代後半に発症しています。
骨粗しょう症は下半身が70%を切り、上半身は70%後半です。お薬が顎骨壊死(顎関節の骨壊死)を起こす可能性があるので、主治医の判断でビタミンDのみ服用され、ホルモン補充療法をされています。
重度の貧血があり、鉄剤服用しましたが吐き気が強く飲むのを諦めています。
ヨガ、気功を行ったら余計に調子が悪くなったそうです。
高トリグリセリド血症:
高トリグリセライド血症 – Google 検索
中性脂肪(TG)が3,000以上あり、紹介で大学病院を受診し検査でHDL、LDLは異常なく、対策無しとの診断を受けました。リピトールなどのお薬を飲めば1,000前後には下がります。
家族性では無く、大学病院では研究対象になるけど心配は無いとの事です。
分子栄養学専門クリニックも受診しましたが、月々の費用が10万円前後かかるので止めたそうです。
初検の状態
満身創痍です。
このような状態になると患者さんは途方に暮れます。しっかり治療して治る方向性を指し示すのが私たちの仕事です。
顔色が悪いです。
右股関節の鼠径部(又の前側の付け根)が痛くて車の乗り降りに足を上げられません。
胸椎7.8.9番棘突起を触ると異常に痛いです。(中学生の頃から)
首が十分回りません。車をバックさせるときに後ろを見にくいそうです。
両方の小指にヘバーデン結節症、ブシャール結節症があります。
両膝が痛いです。
股関節の検査
開排運動で痛みが強く出ます。腸腰筋にも異常緊張があります。
ここに全ての症状の改善のポイントがあります。
治療
今回は日帰りなので、説明をしながらテキパキ行います。
ストレスも有ると考え鍼治療から始めます。後は当院規定の治療を行います。
仙腸関節や腸腰筋を触れ治療ができる先生が少ないのが実情で、現在は当院まで来て頂くしかありません。
結果
腰部の痛みはほぼ消失しました。股関節の痛みも無くなっています。
患者さんは手品でも見せられるかのように、なんでだろうと眼をクリクリさせてビックリしています。
首の動きも改善され回しやすくなりました。背部の痛みも若干無くなっています。
悪かった顔色がツートーンくらい明るくなりました。
顔のむくみが取れたので鏡で確認して頂きます。
照明が変わったかのように眼が明るくなったそうです。
結果が出で本当に良かったです。
股関節
仙腸関節への解剖運動学矯正法や腸腰筋修正で回復させます。仙腸関節の動きの修正のみでは不十分です。
開排運動も正常になりました。股関節のFadirf・Fabere(Patrick)テストも正常になりました。
- Fadirf(ファダーフ)テストの動きは、膝屈曲位、股関節90度屈曲、内転、内旋、屈曲。
- Fabere(ファベレ)テストの動きは、膝屈曲位、股関節90度屈曲位、外転、外旋、伸展。
この股関節の動きを放置することにより変形性の股関節炎の誘因になります。
頚椎、胸椎
これは股関節、仙腸関節、腰椎の可動性が改善しないと良くなりません。
治療により、頚椎や胸椎の可動性も出で痛みも減り首も動くようになりました。
頚椎のみ治療してもその場限りで効果は大変少ないです。
この関連性が分かり、頸椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症も股関節や仙腸関節から治療することにより治療成績も良くなってきています。
今回も頚椎2番の動きが渋っているのが首が回らない原因でした。
LOVETT BROTHER RELATIONSHIP(ロベットブラザー)は多分間違っています。ここまで細かな分類は不要です。
LOVETT BROTHER RELATIONSHIP – Google 検索
変形性膝関節症
股関節の運動改善、腸腰筋の動きの回復が成され足指が強化されれば自然に痛みは少なくなります。
村坂ゴムバンド足指リハビリ
下半身の症状の改善には必須なので学んで頂きました。
やはり足指の動きが死んでいました。これでは膝、股関節、腰に負担がかかります。
全例に通じるのは足指の弱い感覚としては分からないのです。人間の恒常性の素晴らしい面ですが、悪い面でもあります。
自己チクチク法
長田式無血刺絡療法=チクチク療法を、自己リハビリの一環として学んで頂きました。
膝関節症やヘバーデン結節症、ブシャール結節症の痛みのコントロールには最適です。
痛み止めのお薬は不要になる場合が多いです。
一般向け書籍です。
背部痛の原因
女学生の背部痛はストレスで引き起こされる場合が多いのですが、今回は腰部や頸部の動きが悪いための代償性と考えています。
症状の改善と共に順次取れていくでしょう。
痛みはどうなるのか
治療で痛みが激減しましたが、痛みのリバウンドが出る場合もあります。
痛みが余計に強くなったり、発熱することもあります。
また、悪い状態でも体は維持しようとするので、体が治療に反発することもあります。
それを乗り越えて、痛みの無い世界にたどり着くのも患者さん次第です。
豊かな人生にはタンパク質
両変形性膝関節症、ヘバーデン結節症、ブシャール結節症があるのは、あきらかにタンパク質不足です。
当院ではゼラチン健康法を紹介しています。
患者さんは大食漢と入っていますが、何かが間違っていたのです。喰い改める(悔い改める)必要があります。
分子栄養学のお話をさせて頂きましたが、費用について心配されていました。
基本はプロテインとビタミン剤です。簡単です。
一揃えしても一万円もかからない方法を教えさせて頂きました。
参考図書
三石巌先生が日本での先駆者です。
三石巌 – Wikipedia
医師、藤川徳美先生のご著書が参考になりますので、高タンパクビタミンを自分でできます。
しばらくは定期通院が必要になりますが、自己管理ができるようになれば卒業になります。
自分の健康は自分で取り戻しましょう。
今後が楽しみです。