結果を出す手技療法

ベーカー嚢胞とは?前後の滑液の流れで状態を判断します

ベーカー嚢胞(膝のうしろにできる滑液の袋)は、関節の炎症や腫れによって滑液が膝の後ろ側にたまり、ふくらみを作るものです。

当院では、滑液が前後に流れているかどうかを、状態の判断基準にしています。この観察により、今後の経過を大まかに予測することができます。

ただし、関節包(膝窩嚢胞)が大きくなりすぎると、滑液の反応が出にくくなります。さらに、ベーカー嚢胞は単純なものではなく、何度も注射で抜いてしまうと、かえって大きくなる傾向があるため注意が必要です。

嚢胞を抜かずに小さくしていく場合は、まず10回の治療を目安に様子を見ます。

治療で徐々に小さくなるようであれば、継続することで良い結果が期待できます。1回では改善できません。

ベーカー嚢胞は、膝関節に炎症があるときに、前側ではなく後ろ側に腫れが出てくるケースと考えています。

メルクマニュアルの解説

世界標準のメルクマニュアルの解説です。日本ではMSDマニュアルとなっています。Merck Manuals (known as the MSD Manuals outside of US & Canada) 

ベイカー嚢胞 – 08. 骨、関節、筋肉の病気 – MSDマニュアル家庭版

現在の治療方法

当院では以下のような方法で、嚢胞の改善を図ります。

治療すれば嚢胞は小さくなりますが、必ず通院が必要になるため、遠方からご来院の方は、交通費なども含めご検討ください。

  • 鍼灸治療:関節内の炎症を抑え、自然治癒を促進します。使用する経穴(ツボ)は独自開発です。
  • 高周波温熱療法:患部を温めて血流を促し、治癒力を高めます。関節の中まで温熱が届くのはこれしかありません。
  • 骨盤や腰椎の矯正:膝への負担を減らすため、体のバランスを整えます。骨格が歪むと膝にも無理が出ます。

“ベーカー嚢胞” の検索結果 – 小又接骨院・鍼灸院|飛騨市 高山市 下呂市 白川村

※表紙画像はWikipediaより引用したイメージです。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。