新型コロナ(COVID-19)にもインフルエンザにも感染していませんが、咳が3年間止まりません。
4回目でハッキリした効果が出て来ました。
経過
近所の内科を受診し咳止めを処方されましたが、全く変化がありません。
大きな病院で肺がんの検査も受けましたが異常はありませんでした。
岐阜市の呼吸器専門医に診てもらいましたが、呼吸器は異常なしで原因不明。精神を安定させるお薬を処方されましたが、全く変化有りません。
咳き込むと止まらなくなり、だんだん外出も控えるようになられました。
相談があり来院される事になりました。
世界標準のメルクマニュアルの解説
成人のせき – 07. 肺と気道の病気 – MSDマニュアル家庭版
治療
咳に対する治療は得意なので「どれどれ診て進ぜよう(TBSドラマJIN風)」と治療しました。
初回、若干改善しましたが、目標にはほど遠いです。
ん?、おかしいなー、
呼吸器専門医の言うことは本当だと納得しました。
五十肩も併発していたので、そちらを先に治しながら咳も考えることにします。
本丸の「慢性の咳」ですが、通常は副交感神経の異常興奮が引き起こすのですが、患者さんの場合は、交感神経の緊張が原因でした。
これを判定するのに、副交感神経の治療と交感神経の治療の2回必要になります。
副交感神経の異常興奮を抑える治療は鍼灸や刺絡でしか実現しません。
巷の健康法で調節できる考えはいかがわしいです。瞑想でうんぬんは本当に疑問です。スピリチュアルな世界はアブナイので近づかない方が賢明です。
ようやく的が絞れたので、それに基づく治療を行ったら、一気に咳が減少しました。
咳き込むクセがありますが、今後落ち着いて来るでしょう。
咳が続くと心臓への負担が増えますから、本当に良かったです。
数年に渡る悩みが解決すると分かったので、患者さんは晴れ晴れとした顔をされていました。