簡単に言うと腰痛の原因が、骨盤周辺の靱帯の動きの悪さにありました。
単なる腰痛は、仙腸関節の矯正をすればスパッと改善します。トムソンのドロップベッドではこの矯正はできません。刀やノコギリの引きの技術が必要です。
時々、適応する年齢帯の患者さんでも難渋することがあります。
なぜなんだろうと、長年、解剖学や運動学の書籍を調べても解決の糸口が見つかりません。
経験的に、ようやく分かってきました。
浅後仙尾靭帯-仙尾靭帯-仙腸関節の運動連鎖があるようです。
これがしっかり伸び縮みしないと、スッキリ治って来ない腰痛になります。
座業の多い職業、中腰の多い職業だと発症しやすい傾向にあります。
靱帯の図
仙結節靱帯へ影響が出た場合は坐骨神経痛を誘発します。
どんな影響が出ているのか検査方法はありません。仙腸関節のコンプレッションテストでも異常が出ませんから、矯正を実施することで確定ができます。治療即診断です。
過去に尻餅や転落してお尻を打ったかの問診も必要ですが、お尻の打撲は本人もすっかり忘れている場合が多いのです。
治療の流れ
治療の流れは、当院では、まず仙腸関節の矯正を行います。これで80%の患者さんは改善するか良い方向へ変化します。
矯正技術が無い場合は、仙腸関節に電気刺激を行い靱帯の緊張を緩めます。時間と治療回数が必要です。
患者さんの状態に合わせて、超音波、マイクロカレント通電、ハイボルトなどを選びます。
鍼も有効です。仙腸関節の関節内まで刺す技術は難しいですが凄く良く効きます。
しかし、関節の副運動である滑りや離開に基づく運動を回復させるのは、手技でしか実現しないのも事実です。
変化が無いようなら、仙骨の棘上靱帯の微少な腫れや圧痛を調べてソマニクス®を貼付します。皮内針や円皮針よりソマニクス®が格段に効果が出ます。
それでスパッと改善する場合が凄く多いです。
腱や靱帯は揉んだりマッサージをすると直後は良いのですが、時間と共に逆の反射が起きやすく、筋膜リリースなどはゴルジ腱反射を考えないと逆効果となります。気持ち良いけど治らない連鎖になります。
つらい症状がウソのように治ったときの患者さんの喜ぶ姿が、この仕事のやりがいです。
座業で慢性的にあるようなら椅子を変えて下さい。
【アーユル・チェアー】椅子作業が多い人の姿勢改善や背骨の健康に効果的です – 【公式】小又接骨院・鍼灸院
私もこれで救われました。