結果を出す手技療法のパイオニア

50代女性 20年以上悩んだ下肢静脈瘤のむくみが改善してきました

肩関節、股関節、片足のむくみなどを治して欲しいと来院されました。

片足のむくみは珍しいのですが、ひょっとしてリンパ浮腫?と思いましたが、問診で、年々ふくらはぎがむくんできて、最近はピリピリした痛みも出ると言われます。

足の状態を診ますと、下肢静脈瘤の可能性が高いと判断しました。リンパ浮腫の可能性は低いです。

3回の施術を行い、劇的にふくらはぎのむくみや痛みが解消されました。

患者さんが「片足がサリーちゃんの足から足首ができてふくらはぎがシュッとしてきました!」と凄く喜んでおられます。

施術

脊椎矯正、鍼灸、刺絡を行います。

肩関節は五十肩の初期段階で、軽い腱板の炎症があるだけの状態なので簡単に改善しました。

股関節は先天性股関節脱臼の既往が有り、ヨガで無理に股関節を伸ばしたら症状が出てきたそうです。中年女性がヨガを行い身体を悪くする人が後を絶ちません。関節が柔らかい方が健康に良いとの考えは間違いです!

股関節は仙腸関節の矯正を2回行いましたが、通常はこれで解消されるのですが、患者さんは反応が悪く、どうも関節唇を痛めたようなので時間がかかります。

下肢静脈瘤は、女性の場合、出産時が主な原因になります。

当院では潰瘍ができつつある下肢静脈瘤も改善した実績があるので、どう変化するか分からないのですがやってみますね、と患者さんにお伝えして行いました。

都合、3回行ったら劇的にむくみも痛みも改善しました。今後も継続して安定した状態に持って行く予定です。

標準治療の解説

五十肩(四十肩)

五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」または「凍結肩」と呼ばれる肩の痛みを伴う症状です[1][4]。主に以下の特徴があります:

  1. 症状:
  • 肩関節の痛みと動きの制限[1]
  • 髪を整えたり、服を着替えるなどの日常動作が困難になる[1]
  • 夜間に痛みが強くなることがある[1]
  1. 原因:
  • 主に50歳代の中年以降に多く見られる[1]
  • 肩関節周囲の組織の炎症が主な原因とされているが、明確な原因は不明[1][2]
  1. 診断:
  • 圧痛の部位や動きの状態を確認[1]
  • X線、MRI、超音波検査などで他の肩の疾患と区別[1]
  1. 治療:
  • 急性期:安静、消炎鎮痛剤の内服、注射[1]
  • 慢性期:温熱療法、運動療法などのリハビリ[1]
  • 改善しない場合は手術を検討[1]
  1. 経過:
    急性期(強い痛み)、慢性期(動きの制限)、回復期(症状改善)の3段階を経る[2]

注意点として、肩の痛みがすべて五十肩とは限らず、腱板断裂や石灰沈着性腱炎など他の疾患の可能性もあるため、適切な診断が重要です[4]。また、自然に治ることもありますが、放置すると関節が癒着して動きが悪くなる可能性があるため、早めの対処が推奨されます[1]。

  • Citations:
  • [1] https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
  • [2] https://www.nihonyakushido.com/knowledge/shoulder.html
  • [3] https://www.keisuikai.or.jp/patient/%E4%BA%94%E5%8D%81%E8%82%A9/
  • [4] https://okuno-y-clinic.com/itami_qa/02.html
  • [5] https://www.uenoclinic.com/frozen_shoulder/

先天性股関節脱臼

先天性股関節脱臼は、股関節の発育異常を指す疾患で、現在は「発育性股関節形成不全」と呼ばれることが多くなっています[1]。この状態では、大腿骨頭が骨盤の臼蓋からはずれているか、はずれかかっている状態にあります[2][3]。

主な特徴と原因:

  1. 発生率: 以前は1000人に2-3人程度でしたが、現在は1000人に1-3人と減少しています[2]。
  2. リスク要因:
  • 女児に多い(男児の5-7倍)
  • 骨盤位出生
  • 冬季の出生
  • 家族歴[3]
  1. 原因: 内因性因子と出生後の外因性因子が組み合わさって発生すると考えられています[3]。

診断と治療:

  1. 診断:
  • 新生児期: クリックテストや超音波診断が用いられます[3]。
  • 乳児期: X線検査や超音波検査が行われます。
  1. 治療:
  • リーメン・ビューゲル装具: 生後3ヶ月頃から使用され、約70%の症例で整復が可能です[2]。
  • 牽引療法: 装具で整復できない場合、生後7-8ヶ月以降に入院して行われることがあります[2]。
  • 外科手術: 他の方法で整復できない場合に検討されます[1]。

予防:

  1. 股関節を無理に伸ばさない。
  2. おむつや着衣で股関節の動きを妨げないようにする。
  3. 向き癖を作らないよう、赤ちゃんの向きを両方に向けるようにする[3]。

早期発見と適切な治療により、多くの場合良好な結果が得られます。定期的な乳児健診で股関節のチェックを受けることが重要です。

  • Citations:
  • [1] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E8%82%B2%E6%80%A7%E8%82%A1%E9%96%A2%E7%AF%80%E5%BD%A2%E6%88%90%E4%B8%8D%E5%85%A8
  • [2] https://kcmc.kanagawa-pho.jp/diseases/kokansetsudakkyu.html
  • [3] https://www.achmc.pref.aichi.jp/department/docs/seikeigeka/kansetsudakkyu.pdf
  • [4] http://www.u-tokyo-ortho.jp/outpatient/disease/children_01.php
  • [5] https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/congenital_hip_dislocation.html

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は、足の静脈が異常に拡張してこぶ状になる病気です[1][5]。この病気は比較的一般的で、日本では10人に1人が罹患しているとされています[2]。

主な特徴と症状:

  1. 足の表面近くにある静脈の逆流防止弁が壊れることで発生します[2]。
  2. 主な症状には、足のだるさ、むくみ、こむら返り(つり)などがあります[2][5]。
  3. 重症化すると、湿疹、皮膚潰瘍、出血などの合併症を引き起こす可能性があります[5]。

リスク要因:

  • 年齢(高齢になるほど発症率が上がる)
  • 性別(女性に多い)
  • 遺伝的要因
  • 妊娠・出産歴
  • 立ち仕事
  • 肥満
  • 便秘[1]

下肢静脈瘤の種類:

  1. 伏在型:大きな静脈(伏在静脈)に問題がある
  2. 側枝型:支流の静脈に問題がある
  3. 網目状:小さな静脈に問題がある
  4. クモの巣状:さらに小さな静脈に問題がある[2]

治療法:

  1. 保存的治療:弾性ストッキングの着用、生活習慣の改善
  2. 硬化療法:薬剤注入による静脈閉塞
  3. 外科的治療:ストリッピング手術
  4. 血管内治療:高周波やレーザーを用いたカテーテル治療
  5. グルー治療:接着剤を用いた治療[4]

治療法の選択は、静脈瘤のタイプや重症度によって異なります。軽症例では保存的治療が選択され、重症例では外科的治療や血管内治療が検討されます[4]。

下肢静脈瘤は良性の病気であり、治療をしなくても生命に危険はありませんが、症状の改善や合併症の予防のために適切な治療を受けることが推奨されます[5]。

  • Citations:
  • [1] http://www.think-vein.jp/about2.html
  • [2] https://www.acvc.jp/varicose_veins/
  • [3] https://www.fujita-hu.ac.jp/~bantanesurgery/topics/topics01.html
  • [4] http://www.think-vein.jp/about4.html
  • [5] https://www.kekkangeka.com/kashi/index.html
  • -
    コピー

この記事を書いた人

アバター画像

村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。