結果を出す手技療法のパイオニア

80代 治療過程で発生する痛みのリバウンドを乗り越えられない症例が多く改善のチャンスを逃してしまう

左膝変形性膝関節症です。初診時に手術を勧めました、80代女性です。

女性ですから、あと少なくても、10年、15年くらいは、この世で生活しなければなりません。

日常生活はできますが、立ち座りに痛み、農作業で痛み、歩行時に痛みが出ます。

以前は痛み止めの処方があったそうですが、効果を感じられず現在は飲まれていません。

手術を勧めると、悪事千里を走るじゃないですが、あの人は失敗して云々と、やりたくないあるあるが出ます。

経過

手術はやりたいないと言われますので、とりあえず物理療法を行います。

高齢なので、体の負担をかけないように、マイクロカレント微弱電気治療を行います。

20日間行ったら痛みが相当減少しました。患者さんも驚かれました。

周波数や色々な設定が、マイクロカレント微弱電気治療成功のカギになります。

その後、痛みのリバウンドが出て、治療を変えたいと申し出がありました。

痛みのリバウンドを勝手に治療で悪化したと考えられたようです。

この場合、痛みが減少したために活動量が増えたのが原因と思いましたが、触診しても腫れが再び増えている徴候もありません。

それを考えると、より改善する前の痛みのリバウンドと考えるのが妥当です。

通常、今起きていることを言われて、痛みが出ないようにして欲しいと言われるとありがたかったのですが、残念です。

患者さんは説明しても聞く耳を持たれなかったので、効果の薄い物理療法への変更をすることになりました。

もう少し強く諭せばいいのですが、高齢者ほどこのような傾向は強く、致し方ありません。

そんなこんなで治療をしている内に時は過ぎていき、経年で関節構造は悪化するので、やっぱり手術しかないですよとなるわけです。

最近はこのような症例を散見するので、本当に残念です。

癌や不慮の事故に遭わない限り、現代は超高齢まで生活できますから、膝や股関節などは、積極的に手術の選択は必要と考えます。

できるだけ、痛みの少ない豊かな老後になるような選択をして欲しいです。

手術はできるだけ体力ある内に行うのが成功の秘訣です。

今のコロナワクチンと一緒です。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。