50歳代の女性です。15年以上、腎臓病で養生をされています。
昨年年末に腰痛が出でたのですが、ヘンな痛みで内臓からと心配され内科を受診されました。
内臓の問題は無く、痛み止めと筋肉を柔らかくするお薬が処方されました。2週間ほど飲まれましたが変化が無く来院されました。
症状
身体を動かすときに痛みが出ますが、痛む場所の圧痛はありません。ヘンですね。
けど、動くときの痛みは強く顔をしかめるほどです。
骨盤と背骨の関節である仙腸関節には圧痛があります。
右の腎臓の場所を叩くと響くような痛みが出ます。
施術
初回は仙腸関節の矯正とソマニクス®を患部と腎経のポイントへ貼付して痛みは半減しまたが、患者さんには痛みは戻ると言っておきました。
解剖運動学に着目した独自の矯正法マニピュレーションとは – 小又接骨院・鍼灸院(村坂克之)
2回目は、前ほど痛くないですが、戻った印象だと言われます。
ここで、井穴刺絡療法を行います。
刺絡療法(井穴刺絡・頭部刺絡・細絡刺絡) – 小又接骨院・鍼灸院(村坂克之)
腎臓の反応点の痛みと反対側(痛くない側)のF3を刺絡すると痛みが半減しまた。これで腎臓の機能低下由来と判明しました。
難しいのが、血液検査で数値が悪化する以前に人体が反応します。その結果の腰痛です。
副交感神経の興奮を抑える刺絡を行い、痛みが全く無くなりました。
少し痛みが戻るかもしれませんが、これでほぼ治ります。
今回の使用したポイントは、F3,H5F5、右F4 です。
まとめ
冬は「腎」の働きが低下した結果の腰痛でした。
東洋医学では「腎」(漢方)機能低下に対する施術も可能です。機能低下の症状は、身体の冷えから腰痛まで様々です。
それを見つけて対処するの術者の力量になります。