高校生の患者さんです。
症状は、アキレス腱後方滑液包炎の疑いです。近々に大会があります。
世界標準のメルクマニュアルの解説
アキレス腱の滑液包炎 – 08. 骨、関節、筋肉の病気 – MSDマニュアル家庭版
標準治療
- 患部の加温または冷却、
- 非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、コルチコステロイドと麻酔薬の混合液の注射
- アキレス腱後方の滑液包炎に対して、履物の変更、ときに手術
温めたり冷やしたりして、痛み止めを飲んだり注射して、靴やインソールを買えたり、最後は手術となっています。
症状
踵の後ろの痛みがあります。
踵と仙腸関節の関連性がありますから、仙腸関節ストレステストを行いましたら陽性でした。
学生さんは、分かりやすい症状が多いので治療もしやすいです。
成人になると、人間関係のストレスや仕事の体位などもからんで、謎を解くような治療になることが多いです。
治療
特殊鍼法を患部と関連するポイントに行います。鍼が初めてなので、痛くないように細心の注意を払います。
鍼で抗炎症作用を引き出すのはテクニックが要ります。
解剖運動学に基づく矯正法マニュピュレーションを行います。股関節の引っかかりは全て解消され、仙腸関節ストレステストも陰性になりました。
練習もしたいとの要望なので、より走りやすくするポイントに治療もしました。
再検は、残った症状の治療になります。
痛みを取りバランスを取り戻すと、今までの調子が狂う場合が多いです。
プロゴルファーなどはそれを嫌いシーズン中に本格的な治療を行わない人が多いのです。
野球でもピッチャーは、コントロールが悪くなる場合があるので、早目の来院と言いたいですが、相当悪くならないと来ないので、治療後の修正法法を患者さんへ教えています。