鍼灸も美容鍼が流行しています。
なぜやらないんですかと質問がありますが、美容と治療では施す手が違う事実があります。
鍼灸師ならば、美容に使う手と治療に使う手が違うことが分からるはずですが、結局、二兎を追う者は一兎をも得ずになる未来が待っています。
昔から、美容はキワモノと言われている理由がそこにあります。
鍼や灸の治療で病気を治して生業を目指すなら、マッサージをやる手とも違いますから、何処かで区切りをつけなければ、鍼が上達する道が開けないという厳しい世界が、鍼の世界です。
残念ながら、美容鍼では刺す技術が上手くなっても、治す技術は到底身につきません。
私にとっては美容鍼用の鍼が開発されたので、より細かい精密な治療が可能になったのはうれしい事実です。
極細の針で、今まで狙えなかったポイントに刺せるので本当に助かっています。
患者さんが、痛みやシビレが無い生活になった、普通に歩ける幸せを感じる、足腰が踏ん張れる生活がうれしい、手が自由に使える生活にもどった、と本当にありがたいと言われます。
病んでいる人を健康にするのが、鍼灸師が目指す道だと思っています。