結果を出す手技療法のパイオニア

母指CM関節症と外反母趾の57歳女性(埼玉県) 治療で10年来の痛みが軽減、今後の自己リハビリで手術は避けられそうです

遠方からの来院ありがとうございます。埼玉県からお越し下さいました。

来院までの経過

10年前に発病し、病院で診断を受けてからは、あきらめてそのまま放置しいてました。

普段の生活は痛みが出ないように工夫し、スラックスやストッキングを履くときは親指を使わないように2.3.4.5指を使っています。(このような女性は大変多いです)

外反母趾は、地元の整体で歩き方が悪いと言われていました。

これからの生活を考えて、ご主人とご一緒に来院されました。

状態

症状としては、グレードⅡ相当です。

親指付け根の見た目の変形もあります。

母指CM関節症と外反母趾の治療と自己リハビリを希望されます。

手は右利きですが、母指CM関節症は左側が悪化しています。

やはり、前前腕筋の異常緊張を認めます。

外反母趾は左が悪いです。

人間の重心が、左足にあるのが根本原因です。

治療

当院規定の母指CM関節症と外反母趾の治療を行います。

自己リハビリの練習も含めると2時間30分位かかります。

患者さんも覚えることが多くて大変ですが、自己リハビリが通院せずに治す方法なので頑張って頂きます。

また、治療中に痛みがどんどん減ってくるので、不思議そうに思われます。

治療後には、親指を使って治療用の治療用ズボンを引き上げられるようになりました。

神経支配

末端の関節の状態は、脊椎椎間関節から直接影響があります。

関連痛としては、骨盤の仙腸関節などがあります。

デルマトーム図のように、母指CM関節症はC6、外反母趾はL4の支配神経を考えての治療を構築する必要があります。

引用:Dermatome (anatomy) – Wikipedia

学者により皮膚分節の違いがありますが、治療にはKeegan(ギーガン)のを採用しています。

鍼治療でも、五行説の考えにこだわっていると治すことはできません。

正しい自己リハビリの習得

治療も大切ですが、自己リハビリが最も重要になります。

ところが、悪い人ほど正しくできないという現実があります。

できないから、関節が壊れていったのです。

ここが一番重要です。

母指CM関節症の自己リハビリ

外反母趾の自己リハビリ

患者さんそれぞれの生活様式に違いがあるので、生活に合わせてアレンジします。

手関節、指節関節、前腕筋の固さに個人差がありますので、オーダーメイドと思って頂ければ良いです。

今回の患者さんも、毎日一生懸命行えば手術すること無く生活ができると思います。

母指CM関節症は、手首と指と前腕の柔軟性が回復すれば、殆どの症例が改善します。

卵が先か、鶏が先か

外反母趾は歩行状態が悪くて悪化することはありません。悪くなるから歩行状態が悪化するのです。

なんか、卵が先か、鶏が先かの問題になりましたが、この原因の解明が、「村坂ゴムバンド足指強化法」の発明に繫がりました。

老化は、指先足先から起こるのです。

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この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。