短期間に2度も突発性難聴を経験した50代女性の患者さんが、当院の鍼灸治療で改善されたケースをご紹介します。
同じような症状でお悩みの方の参考になれば幸いです。
メルクマニュアルの解説
世界標準のメルクマニュアルの解説です。日本ではMSDマニュアルとなっています。
突発性難聴 – 19. 耳、鼻、のどの病気 – MSDマニュアル家庭版
突然の「聞こえにくさ」に襲われて…
この患者さんは、もともと別の不調で当院に通っておられました。
そんなある日、「朝起きたら片耳が聞こえづらくなっていた」とのこと。
翌日、耳鼻科で検査を受けた結果、突発性難聴と診断されました。
急性低音障害型感音難聴 – Google 検索
この病気は、突然耳が聞こえにくくなるもので、原因はストレスや疲れが関係していると考えられていますが、はっきりとは分かっていません。
耳鼻科の先生からは、「早期の来院なので9割以上の方は治るけれど、再発することもありますよ」と言われたそうです。
実際にこの患者さんは、短期間に2回も同じような症状が起こってしまいました。
初回の症状も、当院での鍼灸を併用され改善しました。
耳鼻科での治療と、当院でのアプローチ
耳鼻科では、高用量のステロイド薬やさまざまな内服薬による治療が行われました。
当院では、これまでにも耳鳴りや難聴の症状に対して鍼灸を行ってきた実績があります。
ただ、聞こえの変化を実感できるまでには70〜80%程度の改善が必要で、途中で治療を中断してしまう方も少なくありません。
それでも、この患者さんは1回の鍼灸治療で聴力検査が正常値に回復しました。
聴力が30デシベル低下していたのに、この改善結果には、患者さんご本人だけでなく、耳鼻科の先生も大変驚かれていました。
現在の経過と今後の治療について
耳鳴りに関しては、低音の雑音は消失しましたが、高音の耳鳴りが少し残っている状態です。
今後も継続して治療を行い、さらなる改善を目指しています。
ここからが本当の治療になります。
最後に
突発性難聴は、早めの対応がとても大切です。
薬による治療と併せて、鍼灸と言っても技術レベルは様々ですが、当院の補完医療も選択肢のひとつとして知っておいていただけると嬉しいです。
年齢から来る加齢性難聴への治療は、継続治療が必須で、費用も補聴器を購入する程度は必要になります。
症状にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。