結果を出す手技療法のパイオニア

腰が伸びないギックリ腰の40代男性 首は6年前から痛い

患者さんは、現場作業に従事されており、以前より腰にはダルさを感じていましたが、筋疲労がピークに達しギックリ腰を起こしました。

6年前からの首の痛みは、触診や可動域検査でも異常は有りませんでしたが、頸椎2番右椎弓部から横突起かけて強い圧痛を認めました。

原因は仙腸関節との動きの連動にあります。腰が悪いための体の反射が、症状として腰に出なく首に出ていたのです。

首は背中の筋肉が付着する部分なので、上半身の作業によりこの場所に痛みを生じます。

肩こりと腰痛

腰が痛くて肩や首も痛い患者さんは多いです。日本では最も多い症状と言われています。

患者さんがよくある表現が、{肩がこって腰が痛いんです}と。

肩こりの元の原因は{高血圧}と{高脂血症}があると肩がこります。血圧は上を130以下まで下げないと肩がこります。

140.150では肩がこるのは当然なのです。大昔は200近くの人がざらに居ましたが今は見つかりません。

と言っても、60.70代から急にお薬で血圧を急に下げると転倒事故が起きますから難しい問題です。

だから、50代からしっかりお薬で血圧を下げることにより、80代で起きる心不全を予防することができるのです。

高脂血症もお薬でしっかり下げないとダメです。血液の流れが改善されないと筋肉の柔軟性が戻りません。

肩を揉まれて肩こりだと言われて信じている人も多いです。施術者が患者を作っています。

治療で、血流が回復して肩こりを感じる人もいますが、まれです。

もう一つは横隔膜の反射からの肩こりです。これは精神的な条件が入るので現代人には多いです。

昔の血圧由来の肩こりと、現代の電子機器の扱いや神経から来る肩こりは原因が違うのです。

頸椎2番が全身の要でもある

治療に於いて重要なポイントは{上部頸椎}{横隔膜}{仙腸関節}になります。

この図のように頸椎2番には、腰からの脊柱起立筋や首を支える筋肉が付着しています。

人体では頸椎1番が最も大切で、ガンステッドテクニックのホールインワンを使いますが、私は矯正に反応しやすい頸椎2番のアジャストに力を入れています。

頸椎2番(Axis)、頸椎1番(Atlas)と言われるようにこの二つで頭を支えているのです。

Atlasはギリシャ神話から名付けられています。アトラース – Wikipedia

矯正は極めて軽い力で行い、患者さんも気づかない程です。そうして頸椎の動きを復活させています。

脊椎矯正は高齢者へも効果を出せますが、既に椎間関節が固くなり筋肉や靱帯の柔軟性も減っていますから事前処置が必要になり、回数も必要になります。

この動きや筋連結の状態を治さないのに、肩こりだとモミモミしてては一生治らないわけです。

定期の癒やしや慰めの治療としては良いとは思いますが、きれいさっぱり肩こりが治った患者さんを見る度に、揉み倒して欲しい人とは縁が無いのだから仕方無いと思います。

頸半棘筋、多裂筋、3D4Medical
3D4Medical

治療

40代ですから脊椎矯正でスパッと治したいのですが、痛みが強すぎてベッドで動くこともままなりません。

これでは矯正はできませんので、鍼で治すことにします。

鍼が初めてだったので緊張されていましたが、治療を終了したら、腰の筋肉のひどい腫れも収まり動けるようになりました。首も楽だそうです。

筋肉の腫れや痛みを瞬時に収める鍼灸の効果は、私自身も毎回ビックリします。

月曜の早朝に地方へ出張するとの事なので、日曜日も治療を行いました。

日曜日には6年前から痛かった首の痛みは無くなり、腰も痛みは無くなり違和感があると言われます。

高周波とソマニクス®を使い、月曜日からの仕事もバリバリできるようにしました。

このように全体を見ることができないと、的確な治療が提供できないし結果も出せないのです。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。