KAATSU® Global の CEO 兼共同創設者である Steven Munatones （スティーブン・マントニス）が、KAATSU® エアーバンドと従来の止血帯（タニケット）や血圧計カフの違いについて詳しく説明します。
原題、This Is What People Get WRONG About KAATSU
多くの人が、KAATSU®エアーバンドを動脈血流を遮断するカフと勘違いしています。
スティーブンは、KAATSU® エアーバンドが静脈還流を修正しながら動脈血流を可能にする独自の設計であることを実演して、この誤解を覆します。
彼は、KAATSU® エアーバンド の特殊な構造、弾力性と伸縮性、血圧計カフと比較して圧力の適用方法が異なる点について説明します。
このビデオでは、次のことを学びます。
- KAATSU® エアーバンドのユニークなデザインとその仕組み
- KAATSU® エアーバンドが高圧下でも動脈血流を維持する仕組み
- パルスオキシメーターを使った血圧計と加圧エアバンドの比較
- 加圧トレーニングは血液循環と健康全般を高める効果があります
解説の日本語訳
米国KAATSU®のCEOであるスティーブによる、KAATSU®エアーバンドと従来の血圧計カフ・駆血帯の違いについての説明を以下に要約します：
基本的な構造の違い
- KAATSU®エアーバンド：
- 幅が狭く、特殊な楕円形のエアブラダーを内蔵（Air Bladderとは空気を入れることができる袋状の構造物のことです。）
- 伸縮性があり、圧力が楕円形の隆起部分にのみ集中
- Bluetoothモデルではチューブレス設計も可能
- 血圧計カフ：
- 幅が広く、全体が均一に加圧される構造
- 伸縮性が低く、腕全体を強く圧迫
圧力と血流への影響
- 血圧計カフ/駆血帯：
- 150-200mmHgの圧力で動脈血流を完全に遮断
- 短時間（10-15秒）の使用を想定
- 不快感が強く、長時間の使用は不可能
- KAATSU®エアーバンド：
- 400mmHgまでの高圧でも動脈血流は維持される
- 静脈還流（戻りの血流）のみを緩やかに制御
- 快適な着用感で長時間（30分以上）の使用が可能
- 装着部位より先の血管拡張が観察可能
使用方法と機能の特徴
- KAATSU®エアーバンドの特徴：
- 30秒ごとに自動で膨張・収縮を繰り返す
- コンプレッサー、回路基板、バッテリーを内蔵
- 運動中、歩行中、デスクワーク中など日常的な使用が可能
- 個人に合わせて圧力調整が可能（例：245mmHgなど）
効果の科学的実証
パルスオキシメーターを使用した比較実験結果：
- KAATSU®エアーバンド（200mmHg）：
- 酸素飽和度98%を維持
- 正常な心拍数を維持
- 血流が維持され、むしろ酸素飽和度が向上する傾向
- 血圧計カフ（175mmHg）：
- 酸素飽和度が93%まで低下
- 血流が著しく制限される
安全性と実用性の違い
- 従来のBFR（血流制限）トレーニング：
- 肢閉塞圧の測定が必要
- 血流を遮断するリスクがある
- 使用時間と強度に厳しい制限
- KAATSU®システム：
- 肢閉塞圧の測定が不要
- 血流遮断のリスクが低い
- より柔軟な使用が可能
用途の違い
- 血圧計カフ：
- 血管内圧力の測定が主目的
- 駆血帯：
- 手術や事故時の止血が主目的
- KAATSU®エアーバンド：
- トレーニングやリハビリテーションでの使用
- 血流の適度な制御による生理的効果を期待
- 日常的なアクティビティとの併用が可能
これらの違いにより、カツバンドは従来の血流制限デバイスと比較して、より安全で実用的なシステムとして機能することが可能となっています。
特に、動脈血流を維持しながら静脈還流のみを制御する特徴は、従来のシステムにない独自の利点となっています。
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当院の加圧トレーニング®や加圧リハビリ®
当院では2002年より加圧トレーニング®を取り入れています。オリンピックドクターの指導も仰ぎ、一般、競技、リハビリまで幅広く対応しています。
この記事を書いた人
村坂 克之
小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又（こまた）は、先祖の小谷屋亦治郎（亦=又）に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。