「万病に効くお灸療法」昭和28年(1953年)刊、
著者の医学博士原志免太郎氏が足三里(あしさんり)へのお灸が万病の予防になると提唱されました。
当時日本で大流行していた結核への施術成績を書かれています。治療薬が普及する前なので凄い発見です。
序文にこのように書いてあります。
「三里の灸」と「腰部の灸」は科学的研究に立脚した唯一の健康増進法であり、また肉体美を愛護する安全優秀の治病道であります。(腰部八点灸は仙骨周辺へのお灸)なかでも、お灸の免疫への作用に注目して精力的に研究を行ったのが、九州帝国大学の原志免太郎(1882〜1991)です。原は、ウサギの体の10力所にそれぞれ7回ずつ灸をすることを一度の施術として、それを11回6週間続けた場合、その後、13週間にわたり白血球の増加が続くことを確認しました。
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また、結核菌に感染させたモルモットに灸を施術する実験を行い、結核の治療や予防に一定の効果があることも示しました。具体的には、灸を行った初期には、白血球のうち最初にはたらく免疫細胞である好中球が増え、一定時間が経過した後には病原体を攻撃する主力であるリンパ球が増え、免疫機能が改善されることが確認されたのです。
夏バテを初めて体験
昨年、私も生まれて初めて夏バテを経験しまし、体調が回復するのに年末までかかりました。本当にしんどかったです。
紺屋の白袴で、自分の事をなおざりにしすぎました。あのダルさは何をしてもスパッと元には戻りません。
昨年2023年は有史以来、北半球は最高の夏の気温だったそうで、体力に自信のある私でも仕方無いとあきらめています。
気候:2023年の夏は2000年に1度の暑さだった | Nature | Nature Portfolio
夏バテはバテてからでは手遅れです。涼しくなるまで回復しませんし、加齢と共に涼しくなっても回復しなくなり、体が弱くなります。
バテる前に当院の予防的に胃と脾を丈夫にする施術を受けると予防できます。
お灸の自宅指導
- 足三里のツボの選び方(ここ大事、的が外れている人が多い)
- お灸の選び方
- お灸の方法
本来、お灸は匂いと煙も効果があるのですが、昨今の住宅事情や苦手な人には無煙タイプもあります。
指導は希望者に対応します。
足三里の場所
胃腸の改善や老化防止に効果!? 健康長寿のツボ(足三里・築賓・養老・頬車) | NHK健康チャンネル
夏を乗り切る胃腸のツボ<足三里> │ 健康アドバイス │ どうき・息切れ・気つけに – 救心製薬株式会社
足三里のお灸
今年は予防のため足三里に「せんねん灸」をほぼ毎日行っています。6月には漢方専門医の診察を受け夏バテ防止の漢方薬を処方して頂く予定です。今夏はどうなるか楽しみです。