結果を出す手技療法のパイオニア

脇腹からそけい部への肋間神経痛の60代女性 王不留行(おうふるぎょう)と皮内針の使い方がポイント

発症から1ヶ月なので施術にも反応しやすいと考えます。こじれる前の来院で良かったです。

最初はてっきり帯状疱疹の初期と思ったのです。1週間経過を見ましたが変化がありません。

定番の微弱マイクロカレント通電を行いましたが、若干良いかな程度です。

先月、坐骨神経痛で劇的に効果の有った陰陽太極鍼を行います。

施術

開穴(かいけつ)を見つけ、王不留行(おうふるぎょう)の種と皮内針を行いました。

貼付する場所は、カイロプラクティックで培った背骨の動きにも着目しています。

今回は胸椎11/12番の椎間関節の動きに異常がありましたのでそこへも貼りました。

次の来院時には10の痛みが3まで減少し、痛み止めの服用をしなくても良くなったとの事です。

継続すれば順次良くなります。

開穴を探す

施術に必要な経穴ツボは、成書にあるようにいつもあるとは限りません。

開穴と言うくらいなので、ツボがココだよって言ってくれてる事を見つけるのが大切なのです。

東洋医学の書籍に色々な流派がありますが、それぞれが真実を書いているはずです。

ところが追試しても再現できない場合が多くて困ることが多々あります。

脈診と言う診察法もあります。私の経験では、体質はキレイに出ますが、その時々の状態は出で来ない印象です。

その場その時間の、患者さんの状態を診察するのが術者の技量ですが、やはり経験が物を言うようです。

陰陽太極鍼では、皮膚を撫でて陰陽を判断しますが、施術が必要な経絡は意外簡単に見つかることもあります。

数をこなせば見える世界もありますから、何歳になっても勉強を続けたいと思います。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。