結果を出す手技療法のパイオニア

過敏性腸症候群(IBS)・腰痛・股関節痛の50代女性(神奈川県) 自覚が無くてもストレスが引き金 施術で良い方向へ

3回目の来院です。遠路、お越し下さる熱意に頭が下がります。一泊二日の治療日程です。

当初、母指CM関節症の治療で来院されましたが、痛みも軽減し、痩せてた親指の筋肉(母指球筋)も発達してきて本当に良かったです。

今回は、過敏性腸症候群、腰痛、股関節痛、右頚腕症候群、母指CM関節症の経過観察で来院されました。

症状

1.2ヶ月前から、胃が調子悪くなり内科を受診され、過敏性腸症候群(IBS)の診断でお薬が処方されました。

二週間ほど服用して、おならは解消されたけど腹鳴、胃痛、気持ち悪さは良くならないと言われます。

腰痛や股関節痛がつらいと言われます。両側同じ痛みです。股関節、仙腸関節のストレステストも正常です。

右首から肩への痛みを言われます。頚腕症候群、すなわち首からの神経痛です。

母指CM関節症は維持のため治療を希望されます。

過敏性腸症候群(IBS)

メルクマニュアルの解説です。

過敏性腸症候群は消化管の病気で、腹痛と便秘または下痢を繰り返し引き起こします。

過敏性腸症候群(IBS) – 03. 消化器系の病気 – MSDマニュアル家庭版

施術

今まで2回目の治療を行い、当初ありました、胸椎部、腰椎部が右側凸の脊椎の左右の歪みは解消されています。

背骨の状態が改善されないと全身状態は改善しません。

現在は、50歳前後までは矯正法マニュピュレーションを用いますが、60歳以後は鍼で矯正を行う方が効果的です。

過敏性腸症候群(IBS)

腹診で胸脇苦満、心下痞を確認できます。

経方医学に基づき胸膈心下のバランスを整える鍼灸を行います。

井穴刺絡も合わせて行い、治療直後に胃痛や胃の不快感は軽減し、腹診の状態も改善しました。

2日目の治療前には胃は痛くないと言われました。鍼灸の即効性は驚くばかりです。2日目も同じように行います。

この症状はストレスが原因ですが、高位脳中枢を調節できるのが井穴刺絡になります。

腰痛、股関節痛

患者さんは、腰の前弯が無いタイプです。背骨がお腹側への凸が無いのです。

首は整形外科でストレートネックの診断を受けています。

脊柱のS字カーブが減少しているのですが、これは体質のようなもので心配は不要ですが、腰痛を発症すると治りが悪いのは事実です。

初日の施術で臀部の痛みは取れましたが腰の痛みは残っています。

2日目は腰部を中心に鍼を行います。

漢方では胃腸症状と腰痛は関連していますから、胃がもっと改善すれば腰もスッキリ良くなるでしょう。

今後

通常は、5-10回治療すれば良くなりますが、頻繁な通院が困難なので、井穴刺絡療法を行う地元の先生方をご紹介しました。

股関節の不思議

両方の股関節に同じ程度の痛みがある場合、まずMRI検査が必要です。

女性に多いのですが、腰痛が長引くと思っていたら、実は変形性股関節症だったというのは希にあります。

厄介なのは、数年前の検査では股関節の変形が出なく単なる腰痛の診断なのに、ある日突然激痛になり検査したら実は変形性股関節症だったというのを数例経験しています。

こればかりは予想ができません。

もし腰痛の段階でも当院では股関節周辺の施術も同時に行いますので予防にもなります。

もし変形性股関節症の診断を受けても、改善する可能性があります。

  • -
    コピー

この記事を書いた人

アバター画像

村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。