結果を出す手技療法のパイオニア

深夜に腕が疼いて寝られない91歳男性 鍼施術(井穴刺絡)でぐっすり寝られるように

10年ぶりの来院です。やっとかめやな、マメやったかな。(飛騨弁)

症状

1ヶ月前から就寝後に左の上腕、二の腕が疼いて寝られないと言われます。日中は全く痛くないと。

首や肩関節の可動性を診ても異常はありません。

経験上、年齢的に、左上腕の症状が出ているのは心臓の負担があるので、先ず、それを軽減解消する施術を行うことにしました。

疼く場所

施術

深夜寝られないのは交感神経の過緊張なので興奮を収めます。そして、心臓の負担を減らします。

漢方東洋医学の考えに基づき井穴刺絡を行います。

経穴ツボは、両手の商陽(手人差し指)、両足の至陰(足小指)、左手の中衝(手中指)と少衝(手小指)を使います。

井穴刺絡学の詳しくは「21世紀の医学、浅見鉄男著」を読まれると良いです。名著です。

ご指導は、福岡県ぎんなん治療院の稲舛茂俊先生が行っています。書籍も下記から定価で購入できます。

井穴刺絡 | 井穴刺絡学会

一時期、刺絡は不要の考えでしたが、再検証するとこれじゃないとダメな症例も多々遭遇します。

現在は、感染予防もでき安全に提供できます。

翌日

患者さん「今まで夜間痛がウソのように楽になった」と言われます。年齢的に安心はできませんでのしばらく通院して頂きます。

手品のように効くのが漢方東洋医学なので、本当にやりがいがあります。効果が出ない場合は、証(漢方の診断)が違うので他の治療法を利用します。

経絡ツボの流れ

今回使用したツボは心臓の働きに関連しています。

手の少陰心経|十二経絡図譜V600
手の厥陰心包経|十二経絡図譜V600

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。