当院の噂を聞きつけ来院されました。
症状
左の腰からお尻への痛み、後ろ太もも、ふくらはぎまでしびれがあります。
下肢伸展挙上テスト(SLR)は左が陽性で、挙上30度でロックされます。腰椎椎間板ヘルニアの可能性が高いです。
レントゲンやMRI検査などで椎間板ヘルニアと分かっても、施術は一緒です。
仕事柄、通院もままならないので整形外科の受診を勧めましたが、痛み止めやしびれ止めで症状を散らすのがイヤとのことで対応します。
施術
痛みより神経痛を起こしていますので、矯正法マニュピュレーションより鍼を優先します。
勤務状況を伺いましたら、夜勤も有るとのことです。腹診をしたらやはり肝の負担が増えていますので、それを考慮して治療を組み立てます。
東洋医学は、難しく考える方が偉いという風潮があります。
本来そうではなく、病の反応は皮膚に出できますのでそれを見つけ、その反応を正常に持って行く治療を行います。
当院独自のヘルニア用の鍼手法を行います。
漢方の肝の負担を減らすために、経方医学の考えから胸膈心下のバランスを整えます。
肝と胆は表裏なので足のシビれに効くわけです。
聞くと足の冷え性がつらくしもやけもできるとの事です。これも坐骨神経痛の原因のひとつです。
刺絡療法の井穴刺絡も併用します。
1回目の施術で5割程度改善しました。やはり40代は反応が良く治りやすいです。
2回目は、刺絡療法のみ行い体の冷えを取ります。
今後、施術を続ければ、しもやけのできる冷え性も改善し、坐骨神経痛も治るでしょう。
自宅でできる改善法も必要
大寒前後に一番悪化するのが、坐骨神経痛や五十肩です。
2024年の大寒は1月20日。大寒 – Wikipedia
日中や就寝時の臀部への使い捨てカイロの貼付や、ボールを使い坐骨神経への圧迫法は必須です。
体を冷やすビールはダメです。冷たい物を飲んでると治りが本当に悪いです。
お酒を飲み酔うと神経痛はいったん治まりますが、酔いが覚める余計に痛みが増します。
どうしてもお酒を飲みたいなら、焼酎やウイスキーのお湯割りや日本酒の熱燗にして下さい。
痔の人はお湯割りでも焼酎は合わない人が多いです。
【使い捨てカイロ健康法】痛み・神経痛・風邪に効果を出すためのおすすめのポイント