因果と言う言葉があります。「因」が原因で「果」が結果です。
肩こりも結果で、原因は必ず他にあります。
因果応報とは、吉凶禍福の原因を作ればそれに応じた報いがあるとの戒めです。現象は全て本人と関わりがあります。
因果応報(いんがおうほう)とは? 意味や使い方 – コトバンク
マッサージはその場限り
通常、揉んで欲しいつらい症状は、もみ屋さんへ行かれて電気や手で揉んで貰うわけですが、全員が全員、その時は気持ち良いけど、ありがとうと会計をして玄関を出た瞬間にやっぱり肩がこると言われます。
按摩にマッサージに頻繁に行かれる人を「按摩喰い」と言います。長年の習慣を止めることは中々できないのが実情です。
ヘンな話が、そんな人をたくさん作れば食いっぱぐれが無くなるのです。
実際、長年定期的に揉んで頂いている人の肩を拝見すると筋肉がサクサクになって硬くなっています。これは揉まないダメな体になってしまっていますから、もう元には戻りません。
肩の筋肉がカスカスになり柔軟性が無くなったのを触ると恐怖すら覚えます。
スマホ時代の肩こりは違う
現代、スマホが花盛り!
西城秀樹さんの歌ではありませんが、止めろといわれても止められないのが本音です(笑)
軽度に下を向くので首の負担は昔より想像以上に厳しくなり、光る物を凝視し目を酷使しますから「漢方の肝」を日々傷つけています。
これを揉んだりマッサージでほぐれることは決してありません。
来院される患者さんは、肩を触らずに長年の肩こりを解消して感謝してもらっています。この爽快感は体験した人じゃないと分かりません。
施術
患者さんで肩こりで肩のマッサージを希望される人がいますが、当院でマッサージは提供していませんから応じられません。
肩こりならその原因をあきらかにして、原因の施術を行います。
私どもも、肩こりの原因をしっかり治しているのかと言われれば、その場凌ぎの手当になっていることが多かったのは否めないです。
現在は、肩こりを根本的に解説する手法を提供していますが、それでも解決されない患者さんがいます。
肩と脳のつながり
意外にも精神的なな問題で、嫁姑、親子、職場などの人間関係の緊張が招く場合が殆どです。
肩の僧帽筋は脳神経の副神経の支配ですから「こる」と言う反応は頭がこっているのです。
デパス(エチゾラム)などのお薬を頓用するのも良いと思いますが、必要じゃないかと思われる患者にアドバイスしても、そのような人に限って私は違いますからと言われます。
飛騨地方は厳しい
飛騨地方では月に1回あん摩マッサージを受ける風習が未だに残っていますが、以前、美濃地方から来た嫁いで来た人が大変驚かれていました。
飛騨医療圏が、全国平均や岐阜県内でも自殺率が高いのは、地域がストレスが多い環境と類推できますが、それに決して負けないように生きてほしいです。
血圧とコレステロールの関係
肩を揉んで欲しいと思うのは、まず高血圧症、次ぎに高コレステロール血症が原因の場合が多いです。
高血圧も起床前後の早朝高血圧が肩こりの原因なので、長年肩こりの人は起床時の血圧を測りましょう。
血圧手帳はお医者さんでも薬局でも貰えます。
血圧のお薬も飲んでいると言われても、ちゃんと血圧が下がっている人は少ないのです。
高コレステロール血症も、女性は閉経後に段々上昇しますから、お薬を飲んで心臓病を予防して美味しいものを食べましょう。