著明な整形外科医の教授が、長期間の痛みやシビレは脳が記憶するので難治性になりやすいと直接伺ったことがあります。
頭皮針は難治性疾患に対する希望の方法として昔から行われています。
私が習い行っているのは、朱氏頭皮針で、効果に関しては、効くのもあり効かないのもあると言う不安定なものでした。
頭皮針もこんなものだろうと長年思っていました。
講習会
過日、YNSA(山元式新頭針療法)のセミナーを受講しました。
YNSAは、ワイ、エヌ、エス、エーと読みます。
山元敏勝. あきらめなければ、痛みも麻痺も、必ず治る! いきいき健康シリーズ (Kindle の位置No.11). Kabushikigaisha Soreiyu Shuppann. Kindle 版.
理由は、触診のコツはビデオでは学べませんので、直接参加することにしました。
3年ぶりの出張なので、余裕ももって出掛け前日入りしましたが、コロナに感染すると休診することになりますから、夕食もコンビニ弁当にして、部屋でじっとしていました。
講習会も大変充実したものになり、長年疑問に思っていたことがようやく解消できました。
やはり、最初の手技のとっかかりは、実際に参加しないと分からないです。コツというものは確かに存在します。
後は、私自身の長年の臨床経験があるので、日常の治療にに使えるようにしていきます。
感想
合谷診、肘診、首診のポイントは本当にあり、治療が成功すれば反応点が消失する事実も確認できました。
この診察方法は、難しい脈診と違い、効果の判定が白黒ハッキリしていますから、海外の医師はこの治療法をこぞって使うのも納得できました。
首診で、普通の治療をして効果の判定ができそうです。これは使えます。
頭皮への刺激も鍼以外でも反応したので、今後はその辺りを探り、鍼を使用せず治療が成功すれば、治療単価を下げられるのでこれからが楽しみです。
症例1
耳管閉塞症からくる耳閉感と音が何と無く聞こえにくい60歳代女性、YNSA(山元式新頭針療法)を1回行ったら症状は半分以下になり気にならなくなりました。その後、10日位で戻った感じだったそうですが、すごく驚かれました。
症例2
脊柱管狭窄症で通院中の70代男性です。週1回の鍼治療で軽快になっていますが、作業で悪化したり痛みやシビレの場所が変化します。YNSA(山元式新頭針療法)のみ1回行ったら、帰宅時に、いつもより良い感じがすると言われました。