結果を出す手技療法のパイオニア

右母指CM関節症の50代男性(テナーサックス奏者) 痛みの原因は指と前腕の硬さでした

県外からの患者さんです。石川県よりお越し頂きました。57歳男性です。

通院が可能なので、今回は1回の治療日程です。

既にストレッチ法の資料を購入され、2週間ほど実践されましたが、変化を感じられないとのことで来院されました。

来院までの状態

30年間、趣味でテナーサックスを吹かれています。

ここ5年ほど、毎日1時間練習していたそうです。そうしたら痛みが出てきて、1ヶ月前に整形外科を受診し母指CM関節症の診断を受けたそうです。

初検の状態

右手の母指CM関節症です。左手も軽度の症状を認めます。まだ外見からは変形が認められない状態です。

それに加えて、両膝関節痛、左股関節痛もあります。全身の関節の状態が悪いようです。

治療内容

1回で最大限の治療効果を出すために、これだけの治療が必要になります。

  • 母指CM関節自体の抗炎症
  • 外側脊髄視床路への神経促通
  • 関連する脊椎椎間関節や仙腸関節の副運動の可動性回復
  • 患部の血流改善と上肢筋群の筋力向上
  • 独自サポーターの巻き方の習得
  • 自己チクチク法の習得
  • 正しいストレッチの習得

使用する治療法

  • 微弱電気通電
  • 母指CM関節症用専用鍼治療
  • 解剖運動学に基づく矯正法
  • パーマー式カイロプラクティック
  • アクティベーター療法
  • チクチク療法(長田式無血刺絡療法)
  • 加圧リハビリ(医療目的加圧トレーニング)

チクチク療法だけ痛みを伴います。

専用鍼治療と矯正法マニュピュレーションを行いましたら、母指CM関節の痛みが無くなりました。

仙腸関節の動きの検査、仙腸関節ストレステストが陽性でしたが、矯正法マニュピュレーションを行い、可動性も正常になりました。

仙腸関節の動きの指標として股関節の動きで判断しますが、楽器を嗜んでいる人は体の変化に敏感で、改善の変化を直ぐ分かって頂きました。

冷え症もあり、ツボの三陰交への温灸の使用方法を学んで頂きました。

指と前腕の硬さ

やはり前前腕筋や手指の硬さがありました。それを指摘したら、やはり五十肩にも罹られていました。

それが、今回の母指CM関節症の原因です。

資料を購入され見よう見まねのストレッチも正しくできていませんでしたから、しっかり学んで頂きました。

次回

次回は1ヶ月後に来院予定です。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。