脳梗塞の既往がある81歳男性です。
左側の腰痛で来院されました。脳梗塞の麻痺は手に若干残っていますが、下半身は問題無いと言われます。
歩容も問題ありません。
脳梗塞の発症で体幹は弱くなる
脳梗塞を発症して無事復帰されても体幹筋群が弱くなる場合が多いです。
この患者さんも、麻痺側の腰を痛めました。
起き上がり動作も、麻痺側はやりにくいようです。
治療
今まではデルマトーム支配神経に沿って西洋医学的を治療を行っていました。
これで痛みが解消される患者さんも多いのですが、そうならない患者さんも多いのも事実です。
脳梗塞など高次脳機能障害があると単純にいかない場合が多い
私は鍼灸師の国家資格も持っていますので、経絡より広がりのある考えの遠絡を取り入れた治療を行いました。
このような既往症があると治るまで2ヶ月くらいかかるのが普通だったのですが、今回は2週間で完治しました。
やはり、神経、血管、リンパの他に経絡の流れは本当にあると再認識しました。
経絡自体、つかみ所の無い物でしたが、遠絡は明確にしてありますので、治療体系を組みやすくなっています。
高齢者に、エヌセイズなど痛み止めを使用せずに痛みを軽減することは、腎臓保護の観点から重要だと思います。
今まで以上に、東洋医学で痛み止め以上の効果を出せるようにしたいです。