村上宥快和尚さん【1918年(大正7年)10月8日〜1991年(平成3年)3月12日・享年72歳】のお話をまとめました。
村上宥快和尚さんが、高橋信次先生著書「大自然の波動と生命」の解説と、なぜ発売禁止になったのかを教えて下さいました。
本来、自分のことは反省禅定の中から段々分かって来るものですが、波動を知るのはカンニングなのですよと和尚さんは言われていました。
もし自分の波動を知ったならば、より一層の精進が必要となるでしょう。
ここで使われる「波動」とは、年月日に対する本人のエネルギーの強弱の波の事で、量子力学やスピリチュアル系の波動とは全く異なります。
生年月日の秘密
人間も大自然のリズムから一歩も外へ出ることはなく生きていく生命体です。
私たちの人生にも春夏秋冬があり、それに合わせて生きることが安心立命につながります。
生まれた時、誕生日が一番生命力が弱く(冬の転換期=大底)、私たちは今生の魂修行へ船出をします。
生まれた年を数え年の1として、X年おきに春の転換期(角)と秋の転換期(角)があり、X年おきに冬の転換期(大底)があります。救いの春夏の転換期(上昇)もX年おきにあります。
私たちの人生も季節の四季と全く同じです。冬春夏秋冬春夏秋冬の順番に訪れ、それを繰り返します。循環の法則です。
宥快和尚さんは、誕生日は祝うモノではありませんと言われました。
子供の頃は致し方ないですが、大人になれば生まれたことを親に感謝すれこそ、誕生日といって浮かれて喜んでてはいけません。
一生、好調の波に乗れるわけでは無く、人生の浮き沈みは当然だれにも等しく訪れます。
厄年は全く関係ありませんが、体調に変化が出る年が厄年になります。
不思議なもので、春秋の転換期や冬の大底の時期には、色々なことをやりたくなり心がざわめき気持ちが揺れ動きます。
五感に基づく六根により、物欲や色欲や色々な欲に振り回されます。
六根清浄と唱えつつ富士山に登っても、欲望はたやすく消えるものではありません。
現代は、質素であったインド時代と違い物質経済がたんへん豊かなので、余計に翻弄され流されやすいと説かれました。
それは本当に必要なのかという、自分自身の心を見つめる事が必要になります。
事業でどうしても必要だったり、物が壊れたりすれば、春秋の転換期や冬の大底の時期でも必要な場合もありますが、最小限に留めることが大切です。
人事などの配置転換で、自分ではどうすることもできなくても、置かれた場所で腐ること無く精進していれば、必ず好転する時が来るものです。
事後相談では意味が無い
相談事で外れることの無い波動を、どうしても占い的に思われるので、檀家さんを始めとする、苦しい時の神頼みとして人々が、ひっきりなしに和尚さんを尋ねられていました。
ところが、相談される人が決め事してから来られる場合が多かったそうです。
そうだと、もう少し予定をずらしたほうが良いとか、今年や今月は中止したほうが良いとかと言われても、変更することができないのです。
それでは、せっかく相談する意味が無いわけです。
宥快和尚さんは、ちょっとした家の修理も波動に合わせるようにと言われていました。
相談は無料
当然、相談の費用は無料で、何かしらのお礼を渡そうとする人には強く断られていました。中にはお礼(現金)を送る人も居ましたが、その場合は返送されていました。
和尚さんが費用を頂かない理由は、それを頂戴すると多少お世辞を言うことになり、それじゃ正しい判断ができなくなり厳しいことも言えなくなりますからと説明してくれました。
三体制理論
三体制理論は、高橋信次先生がご著書、大自然の波動と生命で解説されています。
村上宥快和尚さんの説かれる三体制理論に基づく、地球のあらゆる生命体の事象というものの一例です。
自然の成立と人間の関係
A. 大宇宙大自然の構成
①神の大意識(心)→ ②熱・光・電気・磁気・重力5つのエネルギー→ ③物質化
B. 人間の魂の構成(魂の兄弟は6名)
①本体1→ ②5人の分身→ ③人間
例:手のひらや指
手のひらが本体、5本の指が分身、指の中でも役割がある、本体は分身のカルマも修正する責任がある
C. 魂の系列(魂の兄弟は6名)
①の系列(男本体1・男分子5)
②の系列(女本体1・女分身5)
③の系列(男本体1・男分身2女分身3)
③の系列(女本体1・女分身2男分身3)
D. 3つのプロセスと3つの組み合わせ
(その1)
- 生命のプロセス
①神の大意識→ ②あの世実在界→ ③この世現象界
(注) 神の大意識を離れた個の生命の輪廻 - 輪廻:
①実在界→ ②両親という縁→ ③現象界
①現象界→ ②定命(肉体の死)→ ③実在界 -
物質のプロセス
①神の大意識→ ②5つのエネルギー→ ③物質化 -
輪廻:
①5つのエネルギー→ ②集中→ ③物質化
①物質→ ②分裂→ ③5つのエネルギー -
例 水の転生輪廻
①気体(エネルギー)→ ②集中(熱の作用)→ ③液体・固体(物質化)
①液体・個体(物質)→ ②分裂(熱の作用)→ ③気体(エネルギー )
(その2)
-
生命が宿る地球
①太陽②月③地球 -
地上の成因
①気圏②水圏③岩圏 -
細胞の構成
①核②細胞質③原形質 -
原子の構成
①陽電子②中性子③陰外電子 -
電気の性質
①陽性(十)②中性(N)③陰性(-) -
人種の三態
①白色②黄色③黒色 -
心の三構造
①知②情③意 -
信仰の循環
①信②行③光
村上宥快和尚さん説法【八正道の理解と具現】正法の要(第11回/全11回)
ケガ、事故、病気は自分が招く
長い人生では、ケガや事故や病気も体験します。
波動の悪い時期に事故をしたり怪我をしたのを、運が悪かったと片付けてはいけません。
その時に、神の光を遮る心を持っていたことをよくよく反省しないと、その後の人生で再び繰り返すはめになり、心の進歩や進化を得ることができないのです。
交通事故を起こす人は、本当に自分自身の心を自戒をしないといけません。神社で交通祈願して頂いてもなんの効果も無いのです。
もらい事故も本人が呼び込んでいるのです。子供の事故も親への警告です。
愚痴、怒り、葛藤、闘争の気持ちを持った瞬間に魔と導通するので、運転時の心がけが正に大切になります。
曇ったモヤモヤの気持ち思いのままや、こんちくしょーと頭に来た状態で絶対に運転を行ってはいけません。必ず、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから運転をしましょう。
病気でも罹患後は、本人の思いがその後の軽重を決めますから、腐らずに常に前向きの気持ちが必要です。
たとえ治らない病でも、長生きが人生の目的ではありませんから、今まで思ったこと行ったことの全てを反省し、悪かったなら心から神に詫びを入れ、来世につなげましょう。
心がけが大切
宥快和尚さんは病気やケガの原因のほとんどが、心の状態が引き金になっていると言われています。
心がけが悪いと、上昇の時期のタイミング(人生の春や夏の時期)に合わせようと頑張っても、どうしても合わせることができません。
建築は命と引き換えになる場合がありますから、徒や疎かにしてはいけません。
生年月日によって人間の生命力や役割というのは決まっていますが、今生の努力に勝るものはありません。
人生は山あり谷ありは当然ですが、心がけを正すことにより運勢もより良くなります。
上限とは、その人の運命の好調時、下限とは、最低時、一番苦しい時期です。
しかも、上限下限のワクは、各人によって異なっています。そのワクの外には出られません。
大抵の人は、下限と中限の間を、いったりきたりして、その一生を終る場合が多いのです。
現在肉体を持っている上々段階光の天使の光を頂き、神理を理解するようになりますと、下限に落ちることはなく、中限、上限にまで、自分の運命が切り開かれてゆきます。
病気が治った、事業がうまくいった、いい職業につけたというのも、こうした理由によります。
引用:天使の再来/高橋信次著
注釈:上限=上昇(夏)の時期、下限=大底(冬)の時期
残念ながら現在肉体を持っている上々段階光の天使はこの世にいませんが、神理を理解し行じ光を頂くことは可能です。
人生の羅針盤
その人の持って生まれた生年月日の数字は、人生の羅針盤になります。
迷える衆生のための人生の指針として「大自然の波動と生命」を発売されたのですが、今年は良い年、来年は悪い年とかそんなことばかりに心が動かされて、自分の心を見つめることがなくなったので発売禁止にされたそうです。
今でも情報は手に入るようですが、正しく使える人は本当に少ないでしょう。
宥快和尚さんのご著書・調和への道の中で「高橋信次先生は、生死の問題に対する予知予言は、あの世もこの世も禁句であることも教えて下さった」と書かれていますかから、生死に対する予言は禁句で、予言する輩は全てニセモノと分かります。
良いことも悪いことも体験
人生は全て体験のためにあります。
私(村坂)も下りの秋の転換期の反発月に実行したことがありますが、その体験で痛い目にあったので、正しい波動の判断ができる今があります。
ある芸能人が冬の転換期で癌の手術をされました。ご存命ですが、理由としては、その病気をきっかけに心と行いが善なる方向へ正すようになったり、それとも病気になる以前から陰徳を積まれていたからの結果ではないでしょうか。
知らずに上昇のタイミングで事業をされ大当たりした人は、事業拡大と息巻いていましたが、結局家庭内が不調和になり事業も変わられました。感謝の無い人生では、結局上手くいかないことを見せてくれました。
悪い波動の嵐の転換期や冬の転換期でも実行しなければならないこともままあります。
物などは中継ぎになり身につかない場合がほとんどなのですが、それすらも自分自身の体験として取り組むことが大切です。
事なかれ主義や困難から逃げるのではなく、乗り越えられる心を育むことが大切です。
言い古された言葉ですが、「山より大きいイノシシは出てこいない」ので、どんな困難も必ず乗り切れますし、「借金があっても命まで取られません」から、現状を悲観し自殺してはいけません。
矢でも鉄砲でも持って来い、という思いで肝を据えて取り組みましょう。
今のコロナ禍だとよけいに判断力も弱るので、自分で抱え込まずに人に話を聞いてもらうことで、心の曇りも少し晴れてきます。
決して心を見失うこと無く精進してゆきましょう。
あの世に持って還れるのは、『慈悲と愛の心』だけと和尚さんは説かれました。
物やお金の執着があっては、三途の川を渡ることができず地獄へ直行だそうです。
表紙:宥快和尚さんが所蔵されていた大自然の波動と生命の見返しにある高橋信次先生の直筆サイン「神仏の光求めて幾星霜 悟れば仏我が心なり」