結果を出す手技療法のパイオニア

フェイク動画に惑わされない方法は自分で調べるクセを付けるしかない、昭和天皇の会見から学ぶ

表紙の写真:昭和天皇の全国巡幸(1947年昭和22年・広島)

1946年から足掛け9年かけて全国を巡幸されました。巡幸の始まりの頃は占領軍も日の丸の使用を禁止していたので、この写真では「万歳」は頻出しますが「日の丸」は打ち振るわれていません。「日の丸」は1949年に解禁されました。
参考文献:日の丸・君が代の戦後史/田中伸尚著


昭和天皇のアメリカ訪問から帰国後の記者会見時の動画がYouTubeにアップされています。

どうも意図的な編集が加えているようなので調べてみました。

よくあるのは、事実でも編集して視聴者の捉え方を変える方法があるからです。

フェイクとは

1 にせもの。模造品。まやかし。「フェイクファー」
2 アメリカンフットボールで、意図しているプレーや動作を相手に見破られないように行うトリックプレー。
3 ジャズで、即興演奏すること。

引用:フェイクとは - コトバンク

フェイク - Wikipedia

昭和天皇

昭和天皇 - Wikipedia

アメリカ訪問

天皇・皇后両陛下 初のご訪米 | NHK名作選(動画他)

YouTubeの一例

昭和天皇「原爆投下はやむをえないことと、私は思ってます」

記者会見詳細

調べたら日本記者クラブにデータが残っています。

日本記者クラブ記者会見
1975年10月31日皇居石橋の間
アメリカ訪問を終えて

昭和天皇・香淳皇后両陛 皇室 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC)

日本記者クラブ記者会見/アメリカ訪問を終えて/昭和天皇・香淳皇后両陛下/1975年10月31日・皇居「石橋の間」.pdf

全文が記載されているようです。

動画の考察

この動画では、批判できるように意図的に編集されている印象を強く感じます。

動画だけを見て、昭和天皇はどうのこうのと批判する人がいますが、早計だと思います。

お答え

広島に3回行幸(ぎょうこう)され、既に見解を示されていておられます。

その上で、帰国後のお答えなのです。前後の行いや発言を見て判断するべきです。

おかしいとか批判するのは、会見の一部分を切り取り、揚げ足を取る卑怯な事と思います。

秋信利彦(中国放送):天皇陛下におうかがいいたします。
 
陛下は昭和22年12月7日、原子爆弾で焼け野原になった広島市に行幸され、「広島市の受けた災禍に対しては同情にたえない。われわれはこの犠牲をムダにすることなく、平和日本を建設して世界平和に貢献しなければならない」と述べられ、以後昭和26年、46年とつごう三度広島にお越しになり、広島市民に親しくお見舞の言葉をかけておられるわけですが、戦争終結に当って、原子爆弾投下の事実を、陛下はどうお受け止めになりましたのでしょうか、おうかがいいたしたいと思います。
 
天皇陛下:原子爆弾が投下されたことに対しては遺憾には思ってますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私は思ってます。
 
引用:日本記者クラブデータ

笑われたのは

広島の事とは全く関係無く、記者の質問にお答えになり場内が爆笑になっただけです。

渡辺理事長:両陛下の日ごろのお暮らしの中で、いろいろお楽しみもあると思いますが、ご研究だとか、皇后さまの場合は絵とかいろいろございますが、テレビなんかもよくご覧になると思いますが、たとえばどういうふうな番組をご覧になりますでしょうか。いろいろお楽しみのことについてもおうかがいさせていただきたいと思いますが。
 
天皇陛下:私が一番楽しみにしておるのは、前にも言ったように、国民が努力して、日本の発展に貢献しておることであります。また公務の余暇には生物学を研究して楽しみにしています。テレビはいろいろ見てはいますが、放送会社の競争が(会場に笑い起こる)はなはだ激しいので、いま、どういう番組を見ているかということには答えられません。(場内爆笑)

引用:日本記者クラブデータ

フェイクはどこにでもあります

スマホでは表示される情報量が少ないので注意して下さい。しっかり調べるならパソコンは必須になります。

このように、真実は自分で調べることによりハッキリします。

アップしてある情報が真実とは限らない事を常に意識して起きましょう。

日本語の場合は情報が少ないことも多く、英語での検索も必要になります。

今は機械翻訳が素晴らしいので活用しましょう。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。