結果を出す手技療法のパイオニア

両手の母指CM関節症の55歳女性(愛知県) 治療後痛みは80%減少 2日目にほぼ消失 変形の改善には時間必要です

遠方から来院ありがとうございます。。愛知県からお越し下さいました。

大雪予報が出でいましたので、車を止めてJRの利用です。

2日間の治療です。

来院までの経過

  • 事務仕事と祖母(要介護5)の看病で手を酷使されています。

  • 2年前に強い痛みを感じ整形外科を受診、母指CM関節症の診断、以後、痛み止めの注射を定期的に続けられています。
  • 紹介された病院で精密検査を受け、手術は良好な結果が出づらいとの事で、装具を処方されました。
  • 装具は痛いだけで手指が全く使えないので使用を中止されました。
  • 当院ブログ記事を読み、1ヶ月間リハビリやゼラチン摂取を続けたら、幾らか改善してきたそうです。
  • 注射を続けることに不安を感じ来院を検討されました。

初検の状態

毎日、母指の痛みを感じながら生活しているそうです。

母指CM関節の変形は右>左です。痛みも右>左です。グレード2-3相当です。

股関節の動きは正常です。正常な動きでもスムースでありませんので、しっかり治療をします。

前前腕筋に異常緊張を認めます。手指の異常緊張はありません。

手指の異常緊張は認めませんので、治りやすいタイプになります。

初日の治療

症状の遠因となる仙腸関節の可動性を正常にします。

患者さんに痛みを確認してもらいながら可動性を治すと痛みが減っています。

全ての治療が終わり、痛みが80%軽減しました。

患部の痛み自体と関連痛を治さないと、ちゃんと治らないです。

関連痛の存在、改変引用:Dermatome (anatomy) – Wikipedia

治療内容

1回で最大限の治療効果を出すために、これだけの治療が必要になります。

  • 母指CM関節自体の抗炎症
  • 外側脊髄視床路への神経促通
  • 関連する脊椎椎間関節や仙腸関節の可動性回復
  • 骨盤と肋骨の動的可動性の回復と立位体幹軸の修正
  • 患部の悪玉活性酸素除去
  • 患部の血流改善と上肢筋群の筋力向上
  • 独自サポーターの巻き方の習得
  • 自己チクチク法の習得
  • 正しいストレッチの習得

使用する治療法

  • 低周波通電/微弱電気通電
  • チクチク療法(長田式無血刺絡療法)
  • 解剖運動学矯正法
  • パーマー式カイロプラクティック
  • アクティベーター療法
  • リアライン療法
  • 高濃度人工水素水浴
  • 加圧リハビリ(医療目的加圧トレーニング)

チクチク療法だけ痛みを伴います。

2日目の治療

治療前に患部を拝見すると、見た目に母指CM関節の変形の凸状態も少なくなったようです。

患者さんは、今朝は痛みが少なく大変楽だと言われます。

母指球筋に痛みを感じると訴えられます。

治療が終了したら痛みは消失しました。

母指球筋に痛みが出た理由

関節面が修正されたのたので、母指CM関節の痛みが減り親指に力を入れられるようになりました。

親指も広げられるようになりました。

その反応で、母指球筋に疲労と痛みを感じます。

反応の良い人です。

痛みと変形の連鎖

今まで痛みを感じるので親指を使わないように日常を過ごしていました。

母指CM関節症の人は、親指を閉じていれば痛みが出にくいのです。

その使い方が変形を助長することになりますが、仕方ない面もあります。

力が入りにくい女性特有の手の使い方にあります。

今後の痛み

手を酷使すれば痛みもぶり返すかも知れませんが、自己リハビリとご自身で行うチクチク療法で改善すると思われます。

変形の改善

特製サポーターを毎日装着することにより、関節面が正常方向に戻り炎症が消退します。

それを毎日続けることにより、変形した関節も正常に戻るようになると考えます。

80代女性が、3年間、特製サポーターを作業時には必ず着け続けて、変形も痛みも治った例があります。

母指CM関節症の症例など

下記のリンク先に症例など多数掲載していますのでご覧下さい。
母指CM関節症の症例など – 村坂克之 小又接骨院のブログ

 

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。